...われに等しき避難者は、男女老幼、雨具も無きが多く、陸続として、約二十町の間を引ききりなしに渡り行くのである...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...労れた鱒魚はその水路を陸続として登って行く...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...個人も団体も陸続として参拝する...
種田山頭火 「松山日記」
...その煙の奥の方から本郷の方へと陸続と避難して来る人々の中には顔も両手も癩病患者(らいびょうかんじゃ)のように火膨(ひぶく)れのしたのを左右二人で肩に凭(もた)らせ引きずるようにして連れて来るのがある...
寺田寅彦 「震災日記より」
...其等の車が陸続として帰って来る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...陸続として日本品の注文を発せられんことを...
戸坂潤 「社会時評」
...一つの方向に向う陸続とした行列で満たされた...
中井正一 「地方文化運動報告」
...有志の清廉高潔なる人士が陸続として苔下に喚起され...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...事件落着後も陸続として押しかけ来り...
夢野久作 「暗黒公使」
...三方の道から自動車の群が陸続と森の中へ繰り込んで行く...
横光利一 「欧洲紀行」
...陸続と行進して来る...
横光利一 「欧洲紀行」
...十七SQの開析デルタの上には工場が陸続として建ち並んだ...
横光利一 「静かなる羅列」
...分らぬ答案ばかり陸続と出て来るうちに車は旧港の桟橋にかかって来た...
横光利一 「旅愁」
...二台三台と同様の車が陸続とくり込んで来た...
横光利一 「旅愁」
...同月十五六日頃に亘り陸続として絶えざりき...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...陸続と宮門に入り...
吉川英治 「三国志」
...車につんで陸続と搬出し...
吉川英治 「三国志」
...夜が明けてもなお陸続とたえぬ兵馬が黎陽(れいよう)をさしてたって行った...
吉川英治 「三国志」
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