...この間も陸稲(をかぼ)の大束を四把(ぱ)づつも背負つて通つたぢやなえかね...
芥川龍之介 「一塊の土」
...あとへ植えた陸稲がこれもまた三四寸で枯死した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...正造はまた風呂敷から、鉱毒の入った藁灰や桑の葉を取り出して差し示し、そのほか鉱毒を受けた玄米、小麦、大麦、大豆、芋、胡麻、陸稲、田稲等々二十一種の参考品であるから、あとで談話室で御一覧を願いますと、風呂敷包をたたいた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そうして白露八月となれば田の稲、圃の粟、蕎麦、大豆、小豆、陸稲、豌豆、大根、葱、芋、蜀麦、大豆、蕪青、牛蒡、胡蘿蔔、荏...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...陸稲(おかぼ)の粗悪な餅はいつまでもやわらかで伸びるものですが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...今は陸稲(おかぼ)が緑々(あおあお)と茂って居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...最早早生(わせ)の陸稲(おかぼ)も蒔かねばならぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...陸稲(おかぼ)や黍(きび)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ただ川がないから、水田は覚束(おぼつか)ないと思うが、陸稲及び麦、しからずば蕎麦(そば)などは出来ましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...一昨日塾中に搗(つ)かせた餅もやはり全部陸稲の自家産である...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...普通陸稲のさらさらしたものにくらべて...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...麦を蒔いたあとへ陸稲とか...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...障子の外では庭で傭人が陸稲を扱きはじめたと見えてぼり/\と懶相な音が聞える...
長塚節 「隣室の客」
...傭人は四人で向合になつて陸稲を扱いて居る...
長塚節 「隣室の客」
...各左手に積んだ陸稲の束をほぐしてはぶり/\と扱いて居る...
長塚節 「隣室の客」
...今日の実習は陸稲播(おかぼま)きで面白(おもしろ)かった...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
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柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...チンチラ 羽後田沢湖付近チンチ 信州佐久(さく)及諏訪(すわ)チュウスケ 讃岐仲多度(なかたど)郡チンチン 肥前北松浦郡ツンツン 同 大島シュウメ 同五島三井楽(ごとうみいらく)シュイメ 同上岐宿(かみきしく)シーナギ 常陸稲敷(いなしき)郡スズネメ 同久慈(くじ)・多賀などの如く...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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