...陸軍では知らないという...
内田魯庵 「最後の大杉」
...正造はまた風呂敷から、鉱毒の入った藁灰や桑の葉を取り出して差し示し、そのほか鉱毒を受けた玄米、小麦、大麦、大豆、芋、胡麻、陸稲、田稲等々二十一種の参考品であるから、あとで談話室で御一覧を願いますと、風呂敷包をたたいた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それは日本新聞社長の陸羯南(くがかつなん)氏から発したもので...
高浜虚子 「子規居士と余」
...必ずや大陸の続きであろうと断定した...
太宰治 「佐渡」
...「津軽平野」陸奥国...
太宰治 「津軽」
...海蛇の頸(くび)飾りを追っかけるのに陸の毒蛇のコブラとは! と...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...そう云われて常陸介も拠(よ)んどころなく...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...陸とも水ともいえない土地であって...
中谷宇吉郎 「異魚」
...若しさうでなくして陸路拓殖を進めた結果として閉伊に郡家を置いたとするならば...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...すると大統領始め陸海軍の大将連から兵隊さんまで大変な喜び方で...
三浦環 「お蝶夫人」
...呉の陸(りくき)の『毛詩草木虫魚疏』下に...
南方熊楠 「十二支考」
...れいの馬陸がくろぐろと門の台石のところへ群れ...
室生犀星 「後の日の童子」
...拾陸(じゅうろく)無縁坂の人通りが繁くなった...
森鴎外 「雁」
...家族は主人夫婦、恒善夫婦、陸(くが)、水木の六人で、優善(やすよし)は矢島氏の主人になっていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...陸のことは陸のことだと思う気持ちだんだん強し...
横光利一 「欧洲紀行」
...輔国(ほこく)大将軍平北都(へいほくと)元帥に封ぜられた陸遜(りくそん)は...
吉川英治 「三国志」
...常陸へ帰って行った...
吉川英治 「親鸞」
...こうなると、野獣化した猛兵は、とどまるところを知らないし、第一、将門自身が、憤怒(ふんぬ)の権化(ごんげ)像の如きものであったから、勢い、常陸領へ越境し、野爪一帯ばかりでなく、大串、取木などの郷を焼きたて、常陸源氏の与党の宅舎から、武器を取り出したり、郷倉を破って、兵糧を獲(え)たりして、ついに翌日も翌々日も、敵地を荒しつづけ、その範囲は、筑波、真壁、新治の三郡に及んだ...
吉川英治 「平の将門」
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