...新しい言葉に陶酔する新しい言葉に陶酔する弊がある...
高浜虚子 「俳句への道」
...無類の幸福感に陶酔することが出来た...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...ややもすればそのことばその主張にみずから陶酔するようなことがあってはならぬ...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...自分の筆端からほとばしり出る曲折自在な線の美に陶酔する事もあろうが...
寺田寅彦 「年賀状」
...これを吟ずると陶酔するです...
中里介山 「大菩薩峠」
...あゝ! 心といふ心の陶酔する時の来らんことを!私は思つた...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...あゝ! 心といふ心の陶酔する時の来らんことを!彼女は埃及舞妓か?彼女は埃及舞妓(アルメ)か?……かはたれどきに火の花と崩(くづほ)れるのぢやあるまいか……豪華な都会にほど遠からぬ壮んな眺めを前にして!美しや! おまけにこれはなくてかなはぬ――海女(あま)や...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...こういう耳の持主を情緒的犯罪型といい犯罪を情緒で美化して陶酔するという非常に厄介な性格で...
久生十蘭 「ハムレット」
...悪場そのものに陶酔する種類の悦びとは自ら異なる...
松濤明 「ピークハンティングに帰れ」
...しかも若い連中は六条院の夫人たちを恋の対象にして空想に陶酔するようなことはできないことだったのが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もし誰かが自分より下を見て自分の知識に陶酔するならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...陶酔するような情熱の中から...
山本周五郎 「風流太平記」
...そのふらふらする気持に陶酔するなんて……)(でも...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
...自分もかつては無条件に歌舞伎劇に陶酔することができた...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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