...酒に陶然として醉ひ...
大町桂月 「杉田の一夜」
...陶然として、中川の土手を歩し、諏訪野の渡をわたる...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...空気のうまさを満喫して私は陶然とする...
高村光太郎 「智恵子抄」
...少しの酒にやや陶然となっていたので...
近松秋江 「黒髪」
......
中島敦 「和歌でない歌」
...六月の宵!……十七才!……人はほろ酔ひ陶然となる...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...彼等にとってこの夕べは陶然とさせる時間だった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...酔い痴(し)れたるがごとくに陶然とした...
久生十蘭 「ひどい煙」
...酔ったように、陶然と、語る...
火野葦平 「花と龍」
...自分自身の掻きたてた世評に陶然として我れを忘れることもない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私は長い間陶然としてゐた...
北條民雄 「発病した頃」
...陶然として見惚れずには居られなくなつたといふのであつた...
牧野信一 「熱海線私語」
...今でも陶然とする度毎には...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...若しも陶然としてさへゐれば...
牧野信一 「半島の果にて」
...陶然としてしまつた加茂が関はず声を挙げて...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...人がこれを※飲すると陶然として酔うのでそれでこの名がある...
牧野富太郎 「植物記」
...上酒と見えていつの間にか陶然となった...
夢野久作 「斬られたさに」
...『いでゆ』のねらう所は恐らく温泉のとろけるように陶然とした心持ちであろう...
和辻哲郎 「院展遠望」
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