...かう陶然としてゐれば...
芥川龍之介 「芋粥」
...陶然となすった御顔を御向けになって...
芥川龍之介 「邪宗門」
...降りつゞきし雨、路上に微泥をとゞめて、空さりげなく、片雲だになき好天氣、日影ほか/\と暖きに、醉さへ加はりて、陶然として歩す...
大町桂月 「小金井の櫻」
...陶然とした気持になって...
高神覚昇 「般若心経講義」
...あなたの光に陶然と醉つて...
太宰治 「諸君の位置」
...彼は勧められるままに飲んで陶然として酔うた...
田中貢太郎 「崔書生」
...そうだそうだそう山形(やまがた)に置くものだ」はや陶然と色づきし山木は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...俺の心は陶然としていた...
豊島与志雄 「過渡人」
...興に乗じて陶然として遊ぶのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...陶然として酔わしむるものがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...陶然とはこんな事を云うのだろうと思いながら...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...宜い加減陶然とした二人でした...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...酔ったように、陶然と、語る...
火野葦平 「花と龍」
...ウイをのみ、陶然となり、十二時半にねた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何処ででも私は忽ち陶然として野蛮な饒舌家に変るのが常習の筈だつた...
牧野信一 「熱い風」
...私の胸はいつも異様な酒の酔で陶然としてゐる見たいだつたから...
牧野信一 「鬼涙村」
...別段に陶然とするほどの幸福感もなかつたけれど...
牧野信一 「滝のある村」
...陶然とした酔い心地を経験していたのであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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