...「陶然とした表情で優雅に食事をする」...
...「陶然とした風景を眺める」...
...「陶然とした音楽に耳を傾ける」...
...「陶然とした心境で詩を読む」...
...「陶然とした空気感に包まれる」...
...晩酌に陶然とした忠太は...
石川啄木 「天鵞絨」
...陶然たる氣持となり...
大町桂月 「多摩川冒險記」
...一杯だけで、陶然と醉ふ...
太宰治 「お伽草紙」
...あわれさに陶然としていたいのだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...……陶然として、悠然として酔ふた、そして寝た、寝た、宵の七時から朝の七時まで寝つゞけた...
種田山頭火 「其中日記」
...陶然とよき心地(ここち)になりて浴を出(い)で...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...そうだそうだそう山形(やまがた)に置くものだ」はや陶然と色づきし山木は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...陶然としてしまった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...アントアネットは四月の鶯(うぐいす)の声のように青春の心を満たしてゆく陶然たる希望の歓(よろこ)ばしい歌声に耳を傾けていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...興に乗じて陶然として遊ぶのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...この七千尺の大屏風の中に描かれた典雅にして明媚(めいび)なる大和絵の数々は一行の人の心を陶然として酔わしむるに充分でありました...
中里介山 「山道」
...みんな陶然(とうぜん)とした一種の気分を帯びていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...でも、二つ三つ傾けると、陶然として、天下泰平になる八五郎です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼等にとってこの夕べは陶然とさせる時間だった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...陶然として見惚れずには居られなくなつたといふのであつた...
牧野信一 「熱海線私語」
...「陶然――」とか「胡蝶――」とか「夢想――」とかといふ...
牧野信一 「半島の果にて」
...陶然(たうぜん)として酔(え)ツて...
三島霜川 「虚弱」
...つい陶然ともなって来る...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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