...「陶然とした表情で優雅に食事をする」...
...「陶然とした風景を眺める」...
...「陶然とした音楽に耳を傾ける」...
...「陶然とした心境で詩を読む」...
...「陶然とした空気感に包まれる」...
...あるポーターは他よりも陶然とさせるのは事実であり...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...陶然となすった御顔を御向けになって...
芥川龍之介 「邪宗門」
...陶然亭...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...ひとり陶然と生一本の葡萄酒の杯を傾けることだろう...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...陶然たる氣持となり...
大町桂月 「多摩川冒險記」
...陶然とした気持になって...
高神覚昇 「般若心経講義」
...あわれさに陶然としていたいのだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...陶然としてしまった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...陶然として酔わしむるものがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...やや陶然たる気味をよび起されました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「少くとも陶然(とうぜん)としているだろう」「上流社会だって陶然とするからな」「だが陶然としかたが違うよ」津田は昂然(こうぜん)として両者の差違を訊(き)かなかった...
夏目漱石 「明暗」
...八五郎が陶然(たうぜん)とした頃は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私の腕はいつも異様な酒の酔いで陶然としているみたいだったから...
牧野信一 「鬼涙村」
...「凱旋のやうだな……」僕はいつの間にか陶然として...
牧野信一 「馬車の歌」
...母も玲瓏たる思ひの長けに陶然とするであらう――...
牧野信一 「風流旅行」
...得難い酒の酔に陶然としてしんみりと宙を眺めて莨を喫しました...
牧野信一 「浪曼的月評」
...お前のような、艶々(つやつや)した顔色の者がなんで……は、は、は」陶然と、今度は、反対な方を向いて、「久米之丞...
吉川英治 「江戸三国志」
...陶然とした酔い心地を経験していたのであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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