...落款の場所に注意せよなどと言ふのは陳套語(ちんたうご)である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...落款の場所に注意せよなどと言うのは陳套語(ちんとうご)である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...寧ろ多少陳套(ちんたう)の譏(そし)りを招きかねぬ技巧であらう...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...野卑陳套の曲を反復して...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...野卑陳套(やひちんとう)の曲を反復して...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...こういう心持をあまり誇張しすぎると陳套(ちんとう)な思想に堕するのでありますが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...月並みな陳套(ちんとう)な正札付きの真実よりも...
寺田寅彦 「映画雑感(※[#ローマ数字7、1-13-27])」
...無音映画としてはあまりに陳套(ちんとう)な趣向であるが...
寺田寅彦 「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」
...およそ有りふれた陳套(ちんとう)な題材と取り扱い方をした小説の「創作」と...
寺田寅彦 「科学と文学」
...平凡陳套(ちんとう)な事実をいかに修辞法の精鋭を尽くして書いてみても...
寺田寅彦 「科学と文学」
...彼は終に陳套なる政權分配論に依りて閣下の内閣を強迫するの方針を執りたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼は終に陳套なる政権分配論に依りて閣下の内閣を強迫するの方針を執りたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...露骨に云へば中佐の詩は拙悪(せつあく)と云はんより寧(むし)ろ陳套(ちんたう)を極(きは)めたものである...
夏目漱石 「艇長の遺書と中佐の詩」
...『古今』『新古今』の陳套(ちんとう)に堕(お)ちず真淵(まぶち)...
正岡子規 「曙覧の歌」
...余は向後先づ此一點より漸次陳套を脱せんとするの志あり...
正岡子規 「字餘りの和歌俳句」
...時にはこれらの陳套(ちんとう)を翻案して腐を新となし死を活となすの技倆(ぎりょう)あるを要す...
正岡子規 「俳諧大要」
...尋常一様の経歴ある作者の文学は到底陳套(ちんとう)を脱する能わざるべし...
正岡子規 「俳人蕪村」
...尋常一様の経歴ある作者の文学は到底陳套(ちんとう)を脱する能はざるべし...
正岡子規 「俳人蕪村」
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