...陰険な人は嫌われる...
...彼女は陰険に微笑んでいた...
...彼は陰険な言い方をしていた...
...陰険な噂が広まっている...
...彼は陰険な性格だ...
...敵のように陰険で...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...畢竟(ひっきょう)するに俗悪陰険なる選挙界の反映に過ぎぬのである...
大隈重信 「選挙人に与う」
...陰険です...
太宰治 「新ハムレット」
...然るに此豊饒なる一美村ハ之を羨望するものゝ私慾を恣にせんがために当路の有司をして陰険なる策略を弄せしむるに至り...
田中正造 「非常歎願書」
...なにか陰険(いんけん)な悪口か...
田中英光 「オリンポスの果実」
...陰険な悪意を押しかくして...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...肉欲的な陰険な輝いた眼で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...妙な陰険な眼付で見返した...
豊島与志雄 「微笑」
...この天武もまた陰険な人であった...
蜷川新 「天皇」
...高桑中尉に陰険な方法で復讐された感があった...
久生十蘭 「ノア」
...ある者は陰険な謀殺を完了し...
久生十蘭 「魔都」
...例の冷執陰険な面つきで...
久生十蘭 「魔都」
...ケチに徹した賢夫人の陰険な働きがあったとはいえ...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...欲張りでずるい陰険な目に気づいて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...併し少しも陰険な処は無い...
森鴎外 「金貨」
...忽ち水に住む霊怪の陰険な係蹄(わな)に掛かつたかと思ふやうに...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...陰険で、しんねり狡(ずる)い劉高(りゅうこう)は、そんなこともあろうかと、花邸(かてい)の諸門に見張りを伏せておき、その狡智(こうち)がまんまと図に中(あた)ったことを、「どうだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...物を明らさまにいえないことだ」「いったいお前(めえ)は陰険だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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