...陰険な人は嫌われる...
...彼女は陰険に微笑んでいた...
...彼は陰険な言い方をしていた...
...陰険な噂が広まっている...
...彼は陰険な性格だ...
...その独逸(ドイツ)の陰険なる権謀術数のために大なる禍を受けたものであった...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...その考えはハイドという男の陰険な入れ知恵から出ていたのであった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...」アナスターシャ・チェルパスは陰険かつ熱狂的な笑い声を立てた...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...人の言ふほど陰険なお方のやうでもなく...
太宰治 「右大臣実朝」
...変幻極まりない陰険な英国の印度政策のすべてをグザと見せ付けられたような気持がしたのであった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...(夫はそういう点は実に陰険なのである)そうかといって一回々々新しい方法を案出することは不可能に近い...
谷崎潤一郎 「鍵」
...もっと陰険な女でなければならないはずである...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...それにも拘らずこの著作権審査会なるものが思想善導の新しい陰険な武器を意味するものと世間は判定したのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...私そんな陰険な心の人は大嫌い...
豊島与志雄 「反抗」
...ここに於て予は遂に造化の陰険なる手段に敵すること能わずして...
野中到 「寒中滞岳記」
...その冷執陰険なることはユウゴオの「噫無情(レ・ミゼラーブル)」に登場するかのジャヴェル探偵にもゆめゆめ劣らぬ事はすでに述べた...
久生十蘭 「魔都」
...何者かが陰険な手段を用いて真名古の捜査を妨げようとしているのである...
久生十蘭 「魔都」
...ずうずうしい陰険な面付きをしていた...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...うなだれた姿を見てメイフィールドが口元に陰険な笑みを浮かべ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...素樸を装ひながら旅人を見る眼には仲々陰険な...
牧野信一 「るい」
...現校長の沼田美子の派と次の校長を目ざす石川民子の派とは陰険に対立していた...
「海流」
...夫婦とも陰険で強欲(ごうよく)なんです...
吉川英治 「新・水滸伝」
...堂上たちの陰険な小策に怯(お)じて...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索