...そういう時は自分の膝元へ引寄せてお椀(わん)の蓋(ふた)なり小皿(こざら)なりに肴を取分けて陪食させた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...検事長閣下がストライヴァー氏がさっき陪審官に合せて造った衣服をそっくり裏返しにしてゆくのを...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...このように静的なものの律動的配合によってさえ非常に動的な陪音を生じうるのであるから...
寺田寅彦 「映画芸術」
...必ずラジオ放送によってその講義に大衆の陪聴を許すようになるに相違ないとは云えない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...陪審員はそれに動かされて別室へ退き...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...陪審員諸君の前に再び持ち出したい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...すなわち裁判への陪席...
蜷川新 「天皇」
...陪臣(またもの)乍ら相當の身分です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内宴その他の宮中燕安の席にも陪し...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...県の陪審官でもなく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...私はその時酒を禁じて居るけれども陪席御相伴(ごしょうばん)を仰(おお)せ付けられ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...陪審団があなたの証言を聞いたあとなら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...そのとき俺が陪審員になって...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...亦(また)鳥(とり)も居(ゐ)たのですもの)『屹度(きつと)陪審人(ばいしんにん)なんだわ』愛(あい)ちやんは此(こ)の最後(さいご)の詞(ことば)を獨語(ひとりごと)のやうに二三度(ど)繰返(くりかへ)し/\...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...或(あ)る陪審官(ばいしんくわん)はそれを『必要(ひつえう)』と書(か)きつけ...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...陪臣町医の来聴を許すことになったのは...
森鴎外 「渋江抽斎」
...陪臣にすぎない甲斐などの主張...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...庄司七郎も陪臣(ばいしん)でこそあれ時めく平家の郎党である...
吉川英治 「親鸞」
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