...それからある限度まで相互に近づけたり折衷したり...
戸坂潤 「科学論」
...更に生産技術家に就いて見出される規定は、今日の技術家一般にまで推し及ぼすことの出来る筈の規定であるばかりではなく、同時にそれは資本主義諸国に於ては、或る限度まで、一種の社会階級又はそういう意味を持った限りの社会身分・社会層としてのインテリゲンチャの規定につながるものであり、ソヴェート同盟などに於ては、一つの社会的資格としてのインテリゲンチャ(技術インテリゲンチャ)、(但しインテリゲンチャ技術家のことではない)の規定につながっていることを注意しておこう...
戸坂潤 「技術の哲学」
...だが素質の方は或る限度まで先天的なもので...
戸坂潤 「現代科学教育論」
...思惟の科学としての資格を一定限度まで譲歩したわけで...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...従って或る限度までは矛盾するのだが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...個人の一身上の生活の必要から云ってある限度まで徴兵を延期して貰ったり何かすることは...
戸坂潤 「社会時評」
...もし文化運動が政治活動の一義的決定と直接関係を或る限度までルーズにすることが許されるとすれば...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...或る限度まで云えるという自由は...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...明治維新の所謂「王政復古」も或る限度まではそう見ていいし...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...今云った現象には或る限度までの必然性もあるのだが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...相当限度まで辛抱すべきところは辛抱するという手段を執るのが賢い...
中里介山 「大菩薩峠」
...気温と水温とを自由に必要限度まで上げて...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...家族の力はもう限度まできているのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...生産力が一定限度まで進むと...
平林初之輔 「文学方法論」
...ある限度までは観察できるけれどもそれ以上はどうしても認識のできない極限に達する...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...食糧品の類を人数に応じてボウトの包容し得る最大限度まで積み込まなければならない...
牧逸馬 「運命のSOS」
...そして彼らの力と富とはまもなくその自然的資源にふさわしいもっと狭い限度まで縮小されたのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一二度ためして見て疲労の一定の限度までは...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
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