...逆に限りなく深いもののやうでもあつた...
芥川多加志 「四人」
...其黄鼬(てん)の毛皮のついた、広い袖口からは、限りなく優しい、上品な手が、覗いてゐる...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...限りなく心を悦ばせる――さう云ふ景色に見えました...
芥川龍之介 「地獄變」
...限りなく悲しい光を湛(たた)えて...
芥川龍之介 「妖婆」
...其の生活の上に數限りなく現れて來る不合理を見て見ぬふりをしてゐるやうに...
石川啄木 「第十八號室より」
...私がこの生みの母親から奇妙に意地悪くされた思い出は数限りなくございますのでして...
太宰治 「男女同権」
...われの今述ぶる言句を怒らんや?見よキュプリスは限りなく愛づるトロイア軍勢の...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...神のみ業の偉大さを数限りなく見ることを許された...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...「是生滅法(ぜしょうめっぽう)、生滅滅已(しょうめつめつい)」と弁信は合掌してから、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、と限りなく、念仏の声が口をついて出でました...
中里介山 「大菩薩峠」
...限りなく遠くしあれど...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...血潮の赤が限りなく遠くに霞んだかと思ふと...
南部修太郎 「疑惑」
...中世期の詩を限りなく愛してゐただけで...
堀辰雄 「更級日記など」
...「日は限りなく輝いて空には一点の曇りさへ見へぬ...
牧野信一 「悲しき項羽」
...悪心の中に包まれ育つ善心闇は限りなく濃くなって...
松永延造 「職工と微笑」
...インド等に見ざる特殊な立派なものが数限りなく造り出されている...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...数限りなく和紙を漉(す)く村々を見ることが出来ます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...また活かす道が限りなく残っているのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...浜の真砂(まさご)の類限りなく...
夢野久作 「謡曲黒白談」
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