...噛みくだくようにものをいっていたが符号(ふごう)や数字が眼の前に数限りなくならんでいるのを辿(たど)っていくと...
有島武郎 「星座」
...其の生活の上に數限りなく現れて來る不合理を見て見ぬふりをしてゐるやうに...
石川啄木 「第十八號室より」
...薄曇つた泡が數限りなく腐つた泥から湧いてゐて...
石川啄木 「二筋の血」
...科学の歴史の上に限りなく燦然(さんぜん)と輝くことでもありましょう...
石原純 「グレゴール・メンデル」
......
伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...佗しい囚人か何かのように限りなく悲しそうな顔付きで風にあたっているジーキル博士を...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...何かしら自分というものが限りなく不憫(ふびん)でならなかったのだ...
相馬泰三 「六月」
...限りなく蹂躙(じゅうりん)してよいかの如く誰も思うであろう...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この問題の哲学的解釈を吾々は数限りなく有つのであるが...
戸坂潤 「科学方法論」
...唯物論の客観主義化の場合は他に限りなくあるが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...限りなく我身に悲痛な涙を注ぎました...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...互いに同じ花のかおりを永久に限りなく吸うのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...限りなく果報に感じ出してきた...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして限りなく退屈な日が幾日か続きました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...このほか名鳥限りなく...
南方熊楠 「十二支考」
...あれほどに限りなくある法律のうちただの一つとして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...限りなく作り出してゆく罪業(ざいごう)の根源地――罪の府というも過言ではない...
吉川英治 「大岡越前」
...なお、限りなく、城の上から死骸をほうり落してくる...
吉川英治 「三国志」
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