...それから――かう話して行けば、際限がないから、やめにするが、兎に角私はその女房の体を、あらゆる点から味つた...
芥川龍之介 「世之助の話」
...一々細かに評すれば際限がないし大きな社会問題を持ち出さなくつてはすまない...
伊藤野枝 「ウォーレン夫人とその娘」
...かように数え上げれば際限がないほどに...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...体外に財産を貯える動物ではかような窮屈な制限がないゆえ...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...人間の欲には決して際限がないゆえ...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...ほとんど際限がないゆえ...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...そこまで僕たちが心配したら際限がない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...際限がないといふ風に何處かで考へはじめたんだよ...
田山花袋 「道綱の母」
...だが、豌豆にたかる黒虫、青虫の数は、実に際限がない...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...このやうに「たゆ」の「安福」の例は限がない...
外村繁 「打出の小槌」
...数え立てれば際限がない...
豊島与志雄 「私の信条」
...いちいち気にしていた日には際限がないとあきらめているようでもあるし...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは人間の技巧でその巧拙には際限がない...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...――例を挙(あ)げれば際限がないからやめる...
夏目漱石 「作物の批評」
...自転車屋には恩給年限がないのか知らんとちょっと不審を起してみる...
夏目漱石 「自転車日記」
...しかし際限がないからやめる...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...夫の要求する犠牲には際限がないのかしらんという...
夏目漱石 「明暗」
...一寸でも五助が油斷をしたとしたら?」「そんな事を言つては際限がないよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
便利!手書き漢字入力検索