...気温は下降する一方で...
石川欣一 「山を思う」
...その夜の明け方ちかく気温が急降することが別ったので...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...昨夜はブラインドさえ降すのを忘れて眠ってしまったのだ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...この子を降すべし」とまをしたまひき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...我は只人間並に神明の王たる高きクロニオーン降す警め守るべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...足は天地に垂降するの足...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...子供に鳩を見せると見えて、父親は何か子供と無心に喋つてゐたが、子供を降すと、子供のパンツの横から、小指程のものを不器用に引つぱり出して、「しいつ、しいつ」と唸るやうに云つた...
林芙美子 「瀑布」
...図に乗って、号令を降す...
火野葦平 「花と龍」
...いよいよ下降する石畳から...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...救けられて長椅子に腰を降すと共に直ぐに跳ね上るのであつた...
牧野信一 「鱗雲」
...美奈子は片隅の空席を得て腰を降すと傍目もふらずに...
牧野信一 「階段」
...卯花や連翹の花が真盛りで、水ばかりでなしに、上から見降すと、水煙りにぼかされた花の姿までが、煙りの渦巻のやうに見えた...
牧野信一 「滝のある村」
...また彼は軽いセヽラ笑ひを浮べて立ちあがると(原告が何か云ひ終ると腰を降すのが私には...
牧野信一 「毒気」
...私は路傍の石に腰を降すと携帯の消毒器をあけて...
牧野信一 「風流旅行」
...――クモは? と見降すと...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...遥かに戛々(かつ/\)と馬蹄の音がする――庭の行き詰りが石投で降りる土堤(どて)になつてゐたから下の往来は見降すわけに行かないので彼は...
牧野信一 「村のストア派」
...扉に外から錠を降すと...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...天は祝福を降すであらう...
柳宗悦 「雑器の美」
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