...汝が上にまことの福を降すべきものにあらずとおもへり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...投降すればいいと思っていたが...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...その夜の明け方ちかく気温が急降することが別ったので...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...ちょうどエレベーターの下降する感じだった...
江戸川乱歩 「影男」
...さらにまたその平均水準の上下に昇降する週期的変化の「振幅(アンプリチュード)」がやはり人によって色々の差があり...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...しばらくしてどれかが下降し始めると他のものもまた相前後して下降する...
寺田寅彦 「破片」
...寒気の持続と共に凍結線が下降するので...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...私の前に引き寄せた椅子の上に火鉢を降すと...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...天降った「救い」そのものさえも天が人間に降す呵責(かしゃく)の道具であった...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...鷲のやうな感じのする自分の鼻先を鋭気な眼つきで凝と見降すやうに眼蓋を伏せて...
牧野信一 「奇友往来」
...停車場を乗降する遊山客の出入まで...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...そつと私は幕の間から見降すと...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...樹々の間をすかして海を見降すには如何してもステツキの長さに伸し切らないと渚の人達の顔の判別はつくまい...
牧野信一 「どうしたら私は憐れな彼女を悸さずに済せるだらう」
...中から錠を降すと...
牧野信一 「変装綺譚」
...天は祝福を降すであらう...
柳宗悦 「雑器の美」
...去就(きょしゅう)に迷って殲滅の憂き目に会う者や、いち早く、武器を捨て、投降する者や、右往左往一瞬はさながら地獄の底だった...
吉川英治 「三国志」
...呂蒙を降すことはできませんな」と...
吉川英治 「三国志」
...大急ぎ!』駆けつけた時は丁度砂から艀を降す所であつた...
若山牧水 「岬の端」
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