...「己れ」の陋屋を脱れ出でるとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...わたくしの苦痛、悟性、正直、卑陋(ひろう)、愚昧なんといふものが、次ぎのジエネレエシヨンの役に立たうといふものです...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...陋(いや)しき家に入りませる王子は...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...気品の高い老紳士が私の陋屋(ろうおく)を訪れた...
太宰治 「佳日」
...この三鷹(みたか)の陋屋(ろうおく)にやって来ることになっていたので...
太宰治 「酒ぎらい」
...陋屋(らうをく)にて...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...処が固陋な或いは慎重なアカデミズムの上では...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...醜陋唾棄す可きもの...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ジョンドレットの陋屋(ろうおく)におけるあの事件は果たしてどういうことであったろうか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...次第に今日の如き特徴なき陋巷(ろうこう)に化せしむる階梯(かいてい)をつくった...
永井荷風 「里の今昔」
...男を相手に卑陋(びろう)な冗談をいって夜ふかしをするのが好きであるが...
永井荷風 「妾宅」
...陋屋震動して眠り難し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...その陋(ろう)や...
中島敦 「光と風と夢」
...どんな陋劣(ろうれつ)な恥ずべき行(おこない)をしたか...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...陋態(ろうたい)を極めて居たんだ...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...コールター葺の染工場がある」と云ふ書出しを持つた小栗風葉の「転々」は硯友社風の絢爛小説から自然主義に転化した当初の作品でこの陋巷居住者の暗鬱な生活を記録してゐる...
正岡容 「根津遊草」
...だが彼らの心事の陋劣(ろうれつ)を何にもまして伝えているのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...陋巷(ろうこう)にあり...
和辻哲郎 「孔子」
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