...陋(ろう)を極めてゐる例として...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...陋巷(ろうこう)に史書をあさり...
太宰治 「虚構の春」
...陋巷(ろうこう)の犬屋のオヤジ風情で葬っておくには惜しいくらいの人間ですが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...何んな陋劣なことでも先づ見ようといふ心持だの...
田山録弥 「社会劇と印象派」
...必ずしも権力者の恣な主張や固陋な思想やから出たものとはいわれないけれども...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...又は輕佻で不眞面目な青年若くば俗衆の意に投ぜんとするといふ樣な陋劣な傾向が伴うて居ることも否定すべからざる事實であらうと思ふ...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...城下の陋屋に住んでる一人の賢者を見出した...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...そしてどこかの陋屋(ろうおく)のうちにも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この醜い陋屋(ろうおく)の中に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...シュマン・ヴェールの小橋やユルポアの陋屋(ろうおく)を夜の住居とするのは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...古陋(ころう)を捨てて...
直木三十五 「南国太平記」
...陋屋の蟄居に堪えず歩みて目黒不動の祠に詣づ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...一ヶ所甚だ雜然とした陋穢な一劃が目に付いた...
中島敦 「盈虚」
...実はといへば陋巷の一室に暗然影を抱いて寝ぬる人...
中原中也 「ヂェラルド・ド・ネルヴァル」
...軒の低い陋屋がしょんぼりと黒ずんで見えていた...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...愚痴(ぐち)固陋(ころう)の旧習を脱して独立自主の気風に浸潤することあらば...
福沢諭吉 「京都学校の記」
...隣接は根津の陋巷...
正岡容 「根津遊草」
...わたしの家みたいなものを乗っ取ることはかえって卑怯陋劣な仕業になるぞと思わせているのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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