...汗みずくで駈附けるんだ...
泉鏡花 「婦系図」
...彼は私達を見附けるや...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...私は私で、父を見附けると、ただ、もう、父の方へ、一本槍に進んで行こうと百掻(もが)いている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...用談を片附けるまでは渋谷に泊り込み戦術を取ることにした...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何処へ首札を附けると思う?」と...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...そこにはまた死んだ子の傍へくっ附けるようにして...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...御待ちを」平次は小僧に言ひ附けると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...背後から靠掛(もたれかか)る樣に抱きついて密接(ぴつたり)顏を押し附けると...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...科学者に云わせると分子の運動とか何だとか理窟(りくつ)を附けるがよく考えれば不思議なもので確かに怪物(ばけもの)である...
平井金三 「大きな怪物」
...身の始末を附けるが好い」と云つて...
森鴎外 「大塩平八郎」
...これを終れば、日記を附ける...
森鴎外 「渋江抽斎」
...姑(しうとめ)は折々気を附ける...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...板の左右には端喰(はしばみ)を附ける...
柳宗悦 「工藝の道」
...べつに新らしい村名を附けるにおよばなかったであろう...
柳田国男 「母の手毬歌」
...彼は決して思いやりのある挨拶や元気附ける言葉を忘れなかつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...そのまま一膳を自然になるだけ早く片附けると...
横光利一 「悲しみの代價」
...船首と船尾に大砲を附けることを忘れていない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...そして急いで京都でそれを片附けるつもりであつたが...
若山牧水 「比叡山」
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