...言わば狐鼠(こそ)々々と取片附けるというような葬いは...
岩本素白 「寺町」
...如何にドラッジェリーのツモリでもツルゲーネフを外字新聞並(なみ)に片附ける事は二葉亭の性分(しょうぶん)として出来得なかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...今日夕刻からでも早速附添さんを附けることにします」主任さんは今日となっては...
「草藪」
...南座の芝居の幟や四條橋畔の明るい電氣燈が今宵は殊に三藏の心を牽き附ける...
高濱虚子 「俳諧師」
...土地の世話役は旨(うま)く極(き)め合いを附けるのが骨が折れたものです...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...何処か格好な家がないかと気を附けるようになりました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それだと電気器具などを頭へ取り附ける面倒がなくて楽であるから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私だけは早く起きてそこらを片附ける...
種田山頭火 「其中日記」
...したがってそれに附ける名が子供の言葉にはないのであった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「小波瀾」
...「馬を附けるんだ...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...あなたよりもお友達を見附けるのが早いわ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...道具を片附ける時になると母はまた押入の前で地球儀の箱を邪魔にし始めた...
牧野信一 「地球儀」
...數多の文字から成立つて居る語全體に更に纒つた密義を附けると云ふ點が印度と少し違つて居る...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...その手に気を附けることになっている...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...「僕は裔一君が大好です」「わたくしはお嫌」奥さんは頬っぺたをおっ附けるようにして...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...一番好い道具を使うと云うところに目を附けるのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...浮模様を附ける場合もまたは膚(はだ)を工夫する場合も...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...滋野は笑つて「もとは帽子に附ける造花を内職にして居た物堅い家(うち)のお嬢さんだが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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