...私はこの苦しみをどう片附けるかと云ふことに自分自身に対する興味をおぼへた...
伊藤野枝 「感想の断片」
...義雄が停車場へかけ附けると...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...船から絲を降ろして囮の餌を附けると魚が喰ひつくといふ話であつた...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...「すべて子(こ)の名は母が附けるものであるが...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...さうして春三郎を見附けると...
高濱虚子 「續俳諧師」
...此所(ここ)まで漕(こ)ぎ附けるには容易なことではなかったので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...今日は稽古をして上げると云われた日は急いで用事を片附けると云う風であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今度はそれに札を附ける...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...私だけは早く起きてそこらを片附ける...
種田山頭火 「其中日記」
...勇猛のアキルリュウスに附けるもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一部一部の本に解題を附けるに及ばぬといふのが鄭樵の論である...
内藤湖南 「支那目録學」
...号などを附けるのを嫌われ...
穂積陳重 「法窓夜話」
...喜助は世間で爲事を見附けるのに苦んだ...
森林太郎 「高瀬舟」
...今に遣っ附けるから...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...まず共同の飲食に由(よ)って心身の連鎖を附ける趣意で...
柳田国男 「木綿以前の事」
...輓具を附ける時になると...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...真正面から喧嘩腰になって稽古を附けるのが特徴であった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...決して相手を高飛車にキメ附けるような侠客(きょうかく)式の肌合いを見せない...
夢野久作 「近世快人伝」
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