...阿漕(あこぎ)な術(やつ)です...
泉鏡花 「薄紅梅」
...三では「阿漕(あこぎ)」...
伊東忠太 「妖怪研究」
...阿漕(あこぎ)の浦(うら)の入口に柳山(やなぎやま)と云う所がある...
関根黙庵 「枯尾花」
...阿漕(あこぎ)ヶ浦(うら)で鳴く千鳥が遠音(とおね)に聞こえるくらいのものでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...大湊の海は阿漕(あこぎ)ヶ浦(うら)には遠く...
中里介山 「大菩薩峠」
...静かで蒼(あお)い阿漕ヶ浦と...
中里介山 「大菩薩峠」
...人情から云えば己の義理を低くして阿漕(あこぎ)な仕打もしようし...
夏目漱石 「道楽と職業」
...これと云う目立った阿漕(あこぎ)なところも見えないので...
夏目漱石 「門」
...是(これ)と云(い)ふ目立(めだ)つた阿漕(あこぎ)な所(ところ)も見(み)えないので...
夏目漱石 「門」
......
野口雨情 「枯草」
...あんたのやり方は少し阿漕(あこぎ)すぎると思うんだ...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...いま阿漕(あこぎ)なことをしてないと言えるか」女の顔がますます青ざめて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...阿漕(あこぎ)が浦の度重(たびかさ)なりてそんな眼に逢う...
南方熊楠 「十二支考」
...謡曲阿漕(あこぎ)の一節に...
夢野久作 「涙香・ポー・それから」
...阿漕(あこぎ)なことをいわないで...
吉川英治 「松のや露八」
...そりゃ阿漕だよ!」とフィオーナが思わず口走って...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...あんまり阿漕だよ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...――「阿漕たあ、一体どっちのこった! 俺あ何も、そんなこと言われる覚えはねえや! もともとこんな女(あま)におっ惚れた俺でもあるめえしさ……とにかく今になっちゃあこんな赤禿げだらけの猫婆ァの面よか、ソネートカのぼろ靴下の方がよっぽど有難えや...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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