...阿五はいやな顔をして「この糞婆め」といったまま口を尖らせて突立っていた...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...更に転じて阿非汗(アフガン)から印度(インド)の方へ及ぼした...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...(訓二高下天一云二阿麻一...
武田祐吉 「古事記」
...藜(あかざ)のお菜もいといません」孫はそこで阿宝を親しく迎えて結婚したが...
田中貢太郎 「阿宝」
...何という阿諛追従...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...門前町の阿波屋浪太郎の家を覗くことにしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まっすぐにのばすと岩国(いわくに)の錦帯橋(きんたいばし)まで行っているかも知れん」阿古長は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...藤九郎(阿呆鳥)といっている...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...阿賀妻の掌(てのひら)にある磁石の虫に見入るのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...そうして阿賀妻の前まで歩いて来た...
本庄陸男 「石狩川」
...阿片をのみ始めたが自分の命の短かくなるのを知って居てもやめられないのと同じ事だ!」特別に作られた女の...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...阿闍利はもうとくに亡くなっているといった...
室生犀星 「あじゃり」
...阿部弥一右衛門は故殿様のお許しを得ずに死んだのだから...
森鴎外 「阿部一族」
...木曾にも恵那(えな)にも阿寺(あてら)という小部落はあり...
柳田國男 「地名の研究」
...何の気も付かない阿呆(あほう)みたいな恰好で追払われながら引き退って来た...
夢野久作 「少女地獄」
...その阿新(くまわか)さまとやらは...
吉川英治 「私本太平記」
...……阿鼻叫喚(あびきょうかん)だ……...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかし、阿難は、ここに彼へ大利益(だいりやく)を与えたいと思うので、黙したまま、何事も答えない...
吉川英治 「親鸞」
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