...中央阿弥陀(あみだ)如来の向って右に跪坐(きざ)する観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)の像である...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...それがために上の者も下の者も皆阿繊を可愛がった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿繊」
...―――「生きている道阿弥」に復(かえ)ることが出来たのは...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...阿父さんがお帰りの時分には...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...「阿母さんに舐めてもらったってしようがないわ...
徳田秋声 「足迹」
...伯父が「阿父(おとっ)さんも到頭此様(こんな)になられた」...
二葉亭四迷 「平凡」
...阿賀妻には茶飯事のこのことが安倍誠之助を気色(けしき)ばましていた...
本庄陸男 「石狩川」
...さあ、阿納(オノン)、客魯漣(ケルレン)、宇児土砂(ウルトサ)の三つの河の流域をわが手に収めて、和林(カラコルム)へ凱旋するだけだ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...それを見つけた阿父さんが...
牧野信一 「断唱」
...阿母(おっかあ)と仲好くして――といういじらしい訴えなのである...
正岡容 「我が圓朝研究」
...『南無阿彌陀佛、南無阿彌陀佛...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...阿部知二も知性というなら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...岡田三郎助筆「高森峠より見たる阿蘇山」(三)の絵はがき)〕(一)十五日...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一身阿闍梨(あじやり)の宣下(せんげ)あり...
森鴎外 「能久親王年譜」
...それから一週間目にはもう阿古屋の琴責めの五人組の人形が立派に出来上りましたそうです...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...今朝の阿野廉子が...
吉川英治 「私本太平記」
...そのために、十一年余りも、この上の洞窟に封じ込まれている甲賀世阿弥、あれはまだ存生(ぞんしょう)でいるのか」「生きているというのも名ばかり、まるで、うつせみかまゆを脱(ぬ)けた蛾(が)のように老いさらぼうておりまする」「道理で、この柵の中から上は陰森(いんしん)としているな」と、その世阿弥が、流れをへだてた向うの柵ぎわに、ジッと身をかがめているとは知らずに、三位卿、なに気なくふりかえった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...しかし弥陀の浄土を描いた阿弥陀経からも...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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