...まともに闖入者(ちんにふしや)と眼を合せた...
芥川龍之介 「お富の貞操」
...はやくくたばれ!」闖入(ちんにゅう)の怪ソ連人は...
海野十三 「空中漂流一週間」
...そのあとで短刀をもった男が闖入(ちんにゅう)したが...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...いきなり闖入(ちんにゅう)した...
高見順 「いやな感じ」
...高野山の所領に闖入し...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...その鉄瓶を提(さ)げて伏戸に闖入(ちんにゅう)し鉄瓶の口を春琴の頭の上に傾(かたむ)けて真正面(まとも)に熱湯を注ぎかけたのであると云う最初からそれが目的だったので普通の物盗(ものと)りでもなければ狼狽(ろうばい)の余りの所為(しょい)でもないその夜春琴は全く気を失い...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...その私室へ闖入(ちんにゅう)することは出来ないにしても...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...本線より列車の闖入(ちんにゅう)せるを認めたるもの無し...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...新しい自分の生涯に過去が闖入(ちんにゅう)してくる口は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...然るに當日寫眞機を携ふる新聞記者は警護の者の制止するを肯(がへん)ぜずして闖入する事の出來ぬ境に闖(ちん)入して俳優の演技を撮影せんとした...
永井荷風 「十年振」
...この闖入者は、部屋の一隅に眠れる金椎のあることを発見して、一時はギョッとしたようでしたが、やがてニッと物すごい笑い方をして、いっそう足音を忍び、とにかく、その部屋の中をしげしげと見廻しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...漂流人らしいウスノロ氏の闖入にまかせて...
中里介山 「大菩薩峠」
...この闖入者は、食に飢えたのではない、眠りに飢えているのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この闖入者(ちんにふしや)を迎へました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この闖入者(ちんにゅうしゃ)を迎えました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この足に眼のない男が木戸を跳ね飛ばすやうに闖入(ちんにふ)して來たのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身を避ける場所を見つけるひまもなかった――闖入者(ちんにゅうしゃ)たちの情にすがって...
本庄陸男 「石狩川」
...と見た投げ槍の小六は眦(まなじり)を裂いて樫の玉槍を二人の闖入者(ちんにゅうしゃ)の前にピッタリとつき付けた...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索