...各室の獨立は隨時の闖入を豫想する不安に慄へてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...一体何者ぞ!意外なる闖入者(ちんにゅうしゃ)――触覚(しょくかく)をもった謎の男私は...
海野十三 「地球要塞」
...クロクロ島へ闖入(ちんにゅう)したのか...
海野十三 「地球要塞」
...さっき煙のようにこの部屋に闖入した蠅男の一味は...
海野十三 「蠅男」
...菌たちはとんでもない邪魔ものに闖入せられたかのように...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...」この新聞王は無謀な雀のやうな闖入(ちんにふ)者を見つめながらいつた...
薄田泣菫 「茶話」
...数羽の鳥がまだその闖入者(ちんにゅうしゃ)たちの頭上に驚いて舞っている様子でも...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...闖入者(ちんにゅうしゃ)の一人だけ生き残った奴は逃げおおせて...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...銃声現場と覚しき邸内本館二階東側の室へ闖入(ちんにゅう)してみたところ...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...闖入者アーントネリの陰鬱な茶色の眼とアンソニー夫人(英吉利名のアンソニーは伊太利名のアーントネリ)の同じく陰欝な茶色の眼! 突嗟の間にブラウンはもう話の半分が読めたと思った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...その私室へ闖入(ちんにゅう)することは出来ないにしても...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...何か自分流儀な潔癖をもつたT―自身と細君の気分に闖入して行くのも憚られた...
徳田秋聲 「和解」
...この闖入者(ちんにゅうしゃ)は...
中里介山 「大菩薩峠」
...その闖入の動物のなにものであるかを見定める労力と...
中里介山 「大菩薩峠」
...主膳の居間へ闖入(ちんにゅう)するようなことはありませんでしたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...なにしろ闖入者(ちんにゅうしゃ)はそれだけではなく...
山本周五郎 「百足ちがい」
...闖入者(ちんにふしや)なり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...むしろこれへ入って来た闖入者(ちんにゅうしゃ)の来意を問わんとするかのような態度だった...
吉川英治 「私本太平記」
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