...各室の獨立は隨時の闖入を豫想する不安に慄へてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...幾度も秘密の闖入者(ちんにゅうしゃ)のために捜査されたらしいが...
海野十三 「暗号音盤事件」
...ソ連人だな!)この闖入者(ちんにゅうしゃ)は...
海野十三 「空中漂流一週間」
...この慌しい闖入(ちんにゅう)が好意の訪問であろう筈はない...
江戸川乱歩 「鬼」
...二階の部屋へ闖入して...
江戸川乱歩 「鬼」
...そして時平が簾中(れんちゅう)に闖入(ちんにゆう)した時は...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...不意に闖入してきた客だ...
豊島与志雄 「女客一週間」
...然るに當日寫眞機を携ふる新聞記者は警護の者の制止するを肯(がへん)ぜずして闖入する事の出來ぬ境に闖(ちん)入して俳優の演技を撮影せんとした...
永井荷風 「十年振」
...一人の闖入者(ちんにゅうしゃ)が現われました...
中里介山 「大菩薩峠」
...これはまた、是非もないといえば是非もないことで、つんぼであった金椎(キンツイ)の耳には、ただでさえ、僅かの案内では耳にうつろうはずもないのを、この時は、前にいう通り、仮睡から熟睡へ落ちた酣(たけな)わの時分でしたから、最初のおとないも、あとの闖入も、いっこう注意を呼び起そうはずはなく、一歩一歩に居直る闖入者の大胆なる態度を、如何(いかん)ともすることができません...
中里介山 「大菩薩峠」
...この闖入者もまた...
中里介山 「大菩薩峠」
...怪しいものが闖入(ちんにゅう)していたのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...眼を瞠(みは)って闖入者(ちんにゅうしゃ)を見る...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...そのところ/″\には野犬の闖入を防ぐためのペンキ塗の木柵さへ...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...不意の闖(ちん)入者に彼女は度を失って...
松本泰 「緑衣の女」
...この不謹慎な闖入者(ちんにゅうしゃ)にあきれている女の様子が柔らかに美しく感ぜられた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...新しいその制度の闖入(ちんにゅう)によって...
柳宗悦 「工藝の道」
...闖入者(ちんにふしや)なり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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