...わが意志の闕乏(けつばう)を嫌ひしにやあらん...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...かれ左の御髻(みみづら)に刺させる湯津爪櫛(ゆつつまぐし)一二の男柱一箇(ひとつ)取り闕(か)きて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...その枝四を引き闕(か)きて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...あまり待ち遠だつたので左の耳のあたりにつかねた髮に插(さ)していた清らかな櫛の太い齒を一本闕(か)いて一本(ぽん)火(び)を燭(とぼ)して入つて御覽になると蛆(うじ)が湧(わ)いてごろごろと鳴つており...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...これは岡倉氏の意匠で学校の正服に採用された闕腋(けってき)というものだそうで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...鶴岳別当の闕に補せらる可しと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...旗を挙げ闕(けつ)に趨(はし)るの首魁と為らんとす...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...今川と実隆との間は、必ずしも宗長をのみ介したのではないけれど、この二千疋の時には、実隆もよほど嬉しかったと見え、「不慮の芳志なり、闕乏の時分、いささかよみがえるものなり」と日記にしるした...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...毎朝こればかりは闕(か)かした事がなかった...
正岡子規 「くだもの」
...『闕疑抄』もまた同様に疑わしいものが多いから...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...しかし此書牘は月日(げつじつ)を闕いてゐて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...闕(か)かさずに出させた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...宇都宮家は太閤がその娘を差出せといったのを聞かなかった為に闕所にせられて...
柳田国男 「故郷七十年」
...それらの荘園はことごとくいわゆる闕所(けっしょ)となっておったので...
柳田國男 「名字の話」
...又恨二其有一レ闕云々...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...宮闕(きゅうけつ)の安危を案じる面々が...
吉川英治 「私本太平記」
...魂魄(こんぱく)はつねに北闕(ほくけつ)の天を望まんもし命に背(そむ)き義を軽くせば君も継体(けいたい)の君に非(あら)ず臣も忠烈の臣に非ずと...
吉川英治 「私本太平記」
...この八部衆はもと額田部(ぬかたべ)寺の像であって西金堂に移した後毎年寺中に闕乱(けつらん)のことがあるため長承(崇徳(すとく))年中に本寺へ帰したはずだが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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