...闕(か)く者は之(これ)を補ひ...
石原純 「杉田玄白」
...亦た其右のみみづらに刺させる湯津津間櫛(ユツツマグシ)を引き闕ぎて...
高木敏雄 「比較神話学」
...これは岡倉氏の意匠で学校の正服に採用された闕腋(けってき)というものだそうで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...上着は紺色の闕腋(けってき)で...
高村光太郎 「美術学校時代」
...鶴岳別当の闕に補せらる可しと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...院中へ史局を設け『六国史』以下の闕(けつ)を補う事...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...閣下今日の計は唯だ斷然闕下に拜趨して内閣の總辭職を奏請するに在り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...宋祕書省續編到四庫闕書目南宋の初めには...
内藤湖南 「支那目録學」
...古川町(ふるかわちょう)の闕所屋敷(けっしょやしき)を貰ってそこに住んでいた...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...毎朝こればかりは闕(か)かした事がなかった...
正岡子規 「くだもの」
...かかる話を作り出したは理想力を全然闕如(けつじょ)せぬ証左で...
南方熊楠 「十二支考」
...饗庭篁村さんの所蔵の月日を闕いた書牘の断片に下の文がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此談の伝ふる所は頗(すこぶる)明確を闕いてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...瓊樓玉闕(けいろうぎよくけつ)...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...年月日を闕(か)いた願書に...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...殘餘の闕文(けつぶん)は月字の上の三字で...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...船岡の館は闕所(けっしょ)...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...魂魄(こんぱく)はつねに北闕(ほくけつ)の天を望まんもし命に背(そむ)き義を軽くせば君も継体(けいたい)の君に非(あら)ず臣も忠烈の臣に非ずと...
吉川英治 「私本太平記」
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