...禁闕にせまれるの時...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...闕(か)く者は之(これ)を補ひ...
石原純 「杉田玄白」
...かれ左の御髻(みみづら)に刺させる湯津爪櫛(ゆつつまぐし)一二の男柱一箇(ひとつ)取り闕(か)きて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...あまり待ち遠だつたので左の耳のあたりにつかねた髮に插(さ)していた清らかな櫛の太い齒を一本闕(か)いて一本(ぽん)火(び)を燭(とぼ)して入つて御覽になると蛆(うじ)が湧(わ)いてごろごろと鳴つており...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...其地如レ敷レ玉、闕台映、楼台玲瓏、目所レ不レ見、耳所レ不レ聞、携レ手徐行、到二一大宅之門一、女娘曰、君且立二此処一開レ門入レ内、即七豎子来相語曰、是亀比売之夫也、亦八豎子来相語曰、是亀比売之夫也、茲知二女娘之名亀比売一、乃女娘出来、嶼子語二豎子等事一女娘曰、其七豎子昂星也、其八豎子者畢星也、君莫レ恠終焉、即立レ前引導、進入二于内一、女娘父母共相迎、揖而定坐、于レ斯称二説人間仙都之別一、二談議人神偶会之喜一、乃薦二百品之芳味一、兄弟姉妹等、挙レ杯献酬、隣里幼女等、紅顔戯接、仙歌寥亮神逶、其為二歓宴一、万二倍人間一、於レ茲不レ知二日暮一、但黄昏之時、群仙侶等漸々退散、即女郎独留、雙眉接レ袖、成二夫婦之理一、万葉詩人は「二人入居て、老もせず死にもせずして、永世に有けんものを」と歌い、『古事記』は海神の宮殿を形容して、「魚鱗の如(ゴト)作れる宮」と云い、二神結婚の条に、美智の皮八重を敷き、其上に畳八重を敷きしを記す...
高木敏雄 「比較神話学」
...明地闕国(あきちけっこく)の始末についての御だんごう(談合)らしゅうござりました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...閣下乃ち今に於て斷然闕下に伏して骸骨を乞ひ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...後の『改算記』『算法闕疑抄』などは...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...たといこれあるもまたまさに鮫宇貝闕なるべし...
南方熊楠 「十二支考」
...皆其所在の記註を闕いでゐるのを見て...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは蘭軒の寿詞の闕けてゐるのを憾とする...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...公私略には記載を闕いてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...あるいは全く接触点を闕(か)いでいる...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...徳川史を窮(きわ)むるに闕(か)くべからざる史料である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それらの荘園はことごとくいわゆる闕所(けっしょ)となっておったので...
柳田國男 「名字の話」
...かりにも史書の闕(けつ)を補うというがごとき態度ではなかったので...
柳田国男 「雪国の春」
...闕下(けっか)に伏しても...
吉川英治 「三国志」
...鳳闕(ほうけつ)の西...
吉川英治 「私本太平記」
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