...闔府(かふふ)の民をして物に狂へる如くならしめきといふ餘所の歌女(うため)なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...往時弁論桿闔(かんこう)の人に似ざるなり...
田口卯吉 「将来の日本」
...主人の両顎(りょうがく)の離合開闔(りごうかいこう)の具合を熱心に研究している...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...或(あるい)は開き或は闔(と)じて縦横自在に言廻わせば...
二葉亭四迷 「浮雲」
...またいわく小屋に小馬を入れ戸を闔(とざ)して内に横(よこさし)外に懸金(かけがね)をさし置くに毎(いつ)も小馬が戸外に出居るを不思議と主人が窺(うかが)うに小馬まず自ら(さし)を抜き嘶くと...
南方熊楠 「十二支考」
...この騾の智慧非凡だったから今少し打ちやり置いたらかくて開いた門戸を闔(とざ)して夜の明けぬ間に厩(うまや)へ還(かえ)るくらいの芸当は苦もなく出来たはずだが...
南方熊楠 「十二支考」
...押し強くも帝釈宮の門まで往ったが堅く闔(と)ざされてヤモリが一疋番しおり...
南方熊楠 「十二支考」
...バルフォールの印度百科全書三版四七八頁)支那には春秋時代呉王闔閭の女藤王がすてきな疳癪持ちで...
南方熊楠 「人柱の話」
...虚名棺闔遅...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...翌朝闔家(かふか)のものが一斉に起き出で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...闔藩(こうはん)皆これを知っていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??