...同じ夜ながら更の闌けるにつれて闇は深まつて行く...
有島武郎 「潮霧」
......
大鹿卓 「渡良瀬川」
...其夜更闌(かうた)けて家に歸り...
高山樗牛 「瀧口入道」
...更(かう)闌(た)けて尚ほ眠りもせず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...近江の国は春闌けて暑い/\...
種田山頭火 「旅日記」
...その内にも秋は次第に闌(た)けて旅寝の夜の衾(ふすま)を洩れる風が冷たく身にしむようになってくるにつれて...
近松秋江 「狂乱」
...夜が闌(ふ)けてきつう寒うおす」と...
近松秋江 「霜凍る宵」
...日露戦役の闌なりし頃...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...この夜も闌(たけな)わなるある時刻の後でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...秋も闌(た)け、十月も半ばをすぎると、相模の山々の漆やぬるでに朱が刷(さ)し、月のない夜闇がひとしお色濃く感じられるようになった...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...春が闌けて早く牡丹の咲く頃にならないかなといふ藤氏の女あたりの心持を詠んだものと察せられる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...船中の人々は今を興闌(たけなわ)の時なりければ...
福田英子 「妾の半生涯」
...蕪村の後に出てきた闌更が純粋の京風をやって大分はやりましたが...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...春未だ闌(たけなは)ならざる頃であつただらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...宴闌(たけなわ)なる時...
森鴎外 「渋江抽斎」
...陳闌(ちんらん)などという大将も...
吉川英治 「三国志」
...春はいまが闌(たけなわ)である...
吉川英治 「新書太閤記」
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吉川英治 「新・水滸伝」
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