...更(かう)が闌(た)けてから...
芥川龍之介 「地獄變」
...夜天(やてん)に星斗(せいと)闌干(らんかん)たれど...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「頌歌」
...上弦の月いつしか沒して、星斗闌干たり...
大町桂月 「川越夜行記」
...ちょうどそのありさまはこう雪山が長く拡がっているとしますと、山の両方から長い手を出し拡げてシナで両手を結び付けたというような形になりますので、左の手は北に出て、或いはヒンドウクシュ山脈、或いはパミールの高原を越えて、西域から中央アジアに入って、そして至るところ大きな文化の洲渚を作って、或いは亀茲国(クッチャ)であるとか、或は于国(コータン)であるとかいうような文化国ができ、楼闌、敦煌というような文化の集散地が出来ました...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...春闌(はるたけなわ)暑しといふは勿体なし五月一日 武蔵野探勝会...
高浜虚子 「五百五十句」
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高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...それはたしか闌更(らんこう)の句であったかと記憶します...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
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永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...星斗(せいと)闌干(らんかん)として天に満つるの有様ですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...この夜も闌(たけな)わなるある時刻の後でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...世の中は春闌(たけなは)なるべき筈なのに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...船中の人々は今を興闌(たけなわ)の時なりければ...
福田英子 「妾の半生涯」
...鳥鳴くや梅津桂の薄霞 闌更山霞み海紅(くれない)の夕かな 同春風やぬぎかけ袖を吹き渡る 同春風や顔薄赤き頭痛病 同春風や君紫の袖かづく 同春雨や鼓はるかに家中町 同紫にあけゆく方や春の水 同闌更の句は総(すべ)て赤だの紫だのと...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...天保七年には春の未だ闌(たけなは)ならぬうちに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...宴(うたげ)闌(たけなわ)なる頃...
森鴎外 「うたかたの記」
...夜も闌けてきた...
山村暮鳥 「小川芋銭」
...春も闌(たけなわ)の遅桜...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...春闌(た)けてから...
吉川英治 「私本太平記」
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