...私は甥(おい)と一しょに更闌(こうた)けてから四条河原へそっと忍んで参りました...
芥川龍之介 「邪宗門」
...夜毎に更闌(かうた)けて人音も静まる頃となれば...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...酒が闌(たけなわ)になった時...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「蓮花公主」
...夜が闌(ふ)けてきつう寒うおす」と...
近松秋江 「霜凍る宵」
...いづこに此騾馬と駿馬を君は導くや?夜は闌にかんばしく...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...行く/\年(とし)闌(た)けて武蔵野の冬深く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...こうしているうちに秋も闌(た)けてしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...春が闌けて早く牡丹の咲く頃にならないかなといふ藤氏の女あたりの心持を詠んだものと察せられる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...まだその下に闌更(らんこう)というふんどしかつぎがおります...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...闌更(らんこう)によりて盛(さかん)に用ゐられたるにやあらん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...母益は慰撫のために琴を弾じて夜闌(やらん)に及んだことさへあるさうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...夜も闌けてきた...
山村暮鳥 「小川芋銭」
...春も闌(たけなわ)の遅桜...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...陳闌(ちんらん)――といったような歴々がのこらず顔をそろえていた...
吉川英治 「三国志」
...春闌の室を出ることもなかった...
吉川英治 「三国志」
...いや春闌(はるた)けて来た山の色の移りも知らぬかのような者がいた...
吉川英治 「私本太平記」
...灯は闌(た)けて酒興も酣(たけなわ)に入ると...
吉川英治 「新・水滸伝」
......
吉川英治 「新・水滸伝」
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