...更(かう)が闌(た)けてから...
芥川龍之介 「地獄変」
...同じ夜ながら更の闌けるにつれて闇は深まつて行く...
有島武郎 「潮霧」
...春の夜は闌(た)けて甘く悩(なやま)しく睡っていた...
海野十三 「白蛇の死」
...秋がだんだん闌けゆくにつれて...
薄田泣菫 「独楽園」
...春闌(はるたけなわ)暑しといふは勿体なし五月一日 武蔵野探勝会...
高浜虚子 「五百五十句」
...いわゆる黄昏の空はまだ太陽の光はどことなくとどめているのにはや闌干(らんかん)たる宵の明星は光を放っているというような...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...其夜更闌(かうた)けて家に歸り...
高山樗牛 「瀧口入道」
...第十五更(かう)闌(た)けて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...柳絮飛来客末レ還鶯花寂莫夢空残十千沽得京華酒春雨闌干看二牡丹一二十六日...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...夜が闌(ふ)けてきつう寒うおす」と...
近松秋江 「霜凍る宵」
...こうしているうちに秋も闌(た)けてしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...白牡丹咲かば夜遊の淵酔に君を見んとす春闌けよかし晶子さんの若い頃の歌は...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...闌更(らんこう)によりて盛んに用いられたるにやあらん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...闌更(らんこう)の句は力は足らんけれどもやはり牡丹のやうな処がある...
正岡子規 「病牀六尺」
...第五陳闌(ちんらん)の一軍は碣石(かっせき)へ...
吉川英治 「三国志」
...さきに袁術を見限って嵩山へかくれた旧臣の陳闌...
吉川英治 「三国志」
...伊吹の裾(すそ)はようやく春闌(はるた)けた早(さ)みどりの深みに駒鳥の高音(たかね)がやや肌さむいほどだった...
吉川英治 「私本太平記」
...着ず脱がず母飢(う)えに中(あた)る時も哺(ふく)めるを吐きて子に啗(くら)わしめ母にあらざれば養われずその闌車(らんしゃ)を離るるに及べば十指の爪の中に子の不浄を食らう……計るに人々母の乳をのむこと一日八十斛(こく)父母(ちちはは)の恩重きこと天の極(きわ)まり無きがごとし「…………」「どうしたんだい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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