...同じ夜ながら更の闌けるにつれて闇は深まつて行く...
有島武郎 「潮霧」
......
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...それは三ヶ月以前の春も闌(たけなわ)な頃の出来事だった...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...春闌(はるたけなわ)暑しといふは勿体なし五月一日 武蔵野探勝会...
高浜虚子 「五百五十句」
...其夜更闌(かうた)けて家に歸り...
高山樗牛 「瀧口入道」
...星斗(せいと)闌干(らんかん)として天に満つるの有様ですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...秋も闌(た)け、十月も半ばをすぎると、相模の山々の漆やぬるでに朱が刷(さ)し、月のない夜闇がひとしお色濃く感じられるようになった...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...春闌(たけな)わにして日光を受け競うて小なる黄色の頭状花(舌状花より成る)を開きすこぶる美観を呈する...
牧野富太郎 「植物記」
...闌更(らんこう)の句は力は足らんけれどもやはり牡丹のやうな処がある...
正岡子規 「病牀六尺」
...春未だ闌(たけなは)ならざる頃であつただらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...天保七年には春の未だ闌(たけなは)ならぬうちに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして酒闌(たけなわ)なる時「己(おれ)はお前方(まえがた)の供をして...
森鴎外 「渋江抽斎」
...宴闌(たけなわ)なる時...
森鴎外 「渋江抽斎」
...夜も闌けてきた...
山村暮鳥 「小川芋銭」
...野毛橋の闌干(らんかん)から振り向いていた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...さきに袁術を見限って嵩山へかくれた旧臣の陳闌...
吉川英治 「三国志」
...春はいまが闌(たけなわ)である...
吉川英治 「新書太閤記」
...日が闌(た)けて木深い溪が日の光に煙つた樣に見ゆる時何處より起つて來るのだか...
若山牧水 「樹木とその葉」
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