...東海の水の闊(ひろ)くして天に連(つらな)るあり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...そのなかに世界の公敵が大手をふって闊歩するのを見おとしてはならない...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...久闊(きゅうかつ)を舒(じょ)し...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...彼は馬鹿者であり迂闊者(うかつもの)であって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...また闊達な知恵分別も聞かれはしないかと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間の気象が快闊になり...
中里介山 「大菩薩峠」
...なまじいの仕官はかえって己(おのれ)の本領たる磊落(らいらく)闊達を害するものだと思っている...
中島敦 「弟子」
...私は迂闊(うかつ)なのでしょうか...
夏目漱石 「こころ」
...快闊にして、心充(み)ち足(た)り、勇氣ありし汝(なれ)、王者のごとくにすべての希望を意のままにせし汝、汝もまた遂にはかの奴隷(どれい)の群れに入るか...
ノワイユ夫人 Comtesse de Noailles 堀辰雄訳 「生けるものと死せるものと」
...その声はまた明朗闊達であつた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...これは我が国人が殖産工商の道に迂闊(うかつ)なるがゆえなり...
福沢諭吉 「学問の独立」
...その葉最も闊大にして本邦内地産の竹類中最も大形の葉を有するものなり...
牧野富太郎 「植物記」
...また一方にはこんな階級の連中が勘定高くなっては統御に困るところから益々経済に迂闊になるように奨励したのではないかとも思うが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...隠居とともに天空快闊となった次第を語っている...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...良三の如きは頭を一つ竈(べっつい)にしてどてらを被(き)て街上(かいじょう)を闊歩(かっぽ)したことがあるそうである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...闊歩(かっぽ)した...
吉川英治 「三国志」
...即ち闊(ひろし)となるでしょう」(なるほど)皆...
吉川英治 「三国志」
...この意味では彼は論敵マルサスの闊達な文調にまさに百歩を譲るものである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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