...どうして博士は往来を闊歩(かっぽ)されたか...
海野十三 「俘囚」
...たとえば信州(しんしゅう)へんでもある東西に走る渓流(けいりゅう)の南岸の斜面には北海道へんで見られるような闊葉樹林(かつようじゅりん)がこんもり茂っているのに...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...それが此の空闊な浜にたつた一つぽつりと立つて居る...
長塚節 「隣室の客」
...いくら迂闊(うかつ)な彼の耳にもしばしば伝えられていた...
夏目漱石 「道草」
...急に明るい廣闊とした望樓に出た...
萩原朔太郎 「宿命」
...花が了ると帯褐色の新葉が出で重鋸歯ある倒卵形の闊い緑葉と成る...
牧野富太郎 「植物記」
...また諸市のバザーに入って人と対等で闊歩し...
南方熊楠 「十二支考」
...それまでは闊達であった婦人の政治的活躍も様々の法令や規則で禁止されるようになったし...
宮本百合子 「明日への新聞」
...晩秋の畑と雑木林とが地平線まで広闊に拡っていて...
「海流」
...闊(ひろ)やかな...
宮本百合子 「毛の指環」
...青木などの闊葉を眩ゆく攪乱(かくらん)するので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お久さんは計らず久闊を叙すのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...なかなか広闊なわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私がまだ闊達であることの正体を見るようで愉快であった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...闊葉樹林...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...誰にも笑われずに闊歩(かっぽ)する時代なのだから...
柳田国男 「海上の道」
...「迂闊(うかつ)だが...
吉川英治 「新書太閤記」
...凡(ただ)ならぬ親しみで久闊(きゅうかつ)の情を叙(の)べたり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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