...先生と久闊(きゅうかつ)を叙し合おうか...
芥川龍之介 「毛利先生」
...どうして博士は往来を闊歩(かっぽ)されたか...
海野十三 「俘囚」
...五合目と進むに従って其眼界はいよいよ闊(ひろ)くなって来た...
高浜虚子 「富士登山」
...今日から思うと迂闊(うかつ)極まることではあるが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...健康にして闊達(かったつ)な...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...あなたもわが東北文化のために大いに自由闊達(かったつ)に...
太宰治 「惜別」
...そこは一望寥闊(いちぼうりょうかつ)としたところであった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「成仙」
...近ごろよく喫茶店(きっさてん)などの卓上を飾るあの闊葉(かつよう)のゴムの木とは別物である...
寺田寅彦 「試験管」
...迂闊(うかつ)の庸三にもやっと頷(うなず)けた...
徳田秋声 「仮装人物」
...教育なき・力(ちから)溢(あふ)るる人々と共に闊歩(かっぽ)し...
中島敦 「光と風と夢」
...天下を闊歩(かっぽ)している不真面目な人よりは...
新渡戸稲造 「人格を認知せざる国民」
...闊達(かったつ)に笑ったが...
火野葦平 「花と龍」
...ところが私は何とも迂闊なことには...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...なんという迂闊さだろう...
正岡容 「寄席」
...きちんと拍子を取って闊歩(かっぽ)してゆく……トニオは口を利かなかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...良三の如きは頭を一つ竈(べっつい)にしてどてらを被(き)て街上(かいじょう)を闊歩(かっぽ)したことがあるそうである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...闊歩(かっぽ)した...
吉川英治 「三国志」
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