...この詩の平明闊達の気分を...
太宰治 「お伽草紙」
...こちらへ向って闊歩(かっぽ)して来るのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...闊達(かったつ)自在...
中島敦 「弟子」
...葉の落ちた闊葉樹(かつようじゅ)はもちろんのこと...
中谷宇吉郎 「イグアノドンの唄」
...闊達(かったつ)な主人の万兵衛は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...急に明るい廣闊とした望樓に出た...
萩原朔太郎 「宿命」
...迂闊に口をきくと飛んだことになるぞ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...寛袴(シャロワールイ)土耳古風の寛闊なズボンで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...議論つねに迂闊(うかつ)なり...
福沢諭吉 「学校の説」
...その身分職業の如何(いかん)に拘(かかわ)らず物の数理に迂闊(うかつ)ならず...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...迂闊(うかつ)千万...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...気がついていてもそれを何とも思わずにいたのは随分迂闊(うかつ)だが...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...葉は闊(ひろ)くして尖り対生する...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...競つて彼らはルパシカ姿に扮(いでた)つては大道狭しと闊歩した...
正岡容 「大正東京錦絵」
...隠居とともに天空快闊となった次第を語っている...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...おきえが憎いよりはただ訳もなく迂闊なもの云いをした自分が忌々しく肚立たしかった...
矢田津世子 「父」
...それに酔筆と思える闊達な筆で「瓢兮歌」という詩が書いてあった...
山本周五郎 「新潮記」
...久闊(きゅうかつ)の情も叙(の)ぶべきなれど...
吉川英治 「三国志」
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