...邸中は闃寂閑(ひっそり)として針の落ちたほどの物音とてもないのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...後は闃寂(ひっそり)して...
徳田秋声 「あらくれ」
...客車のなかは一様に闃寂(ひっそり)していた...
徳田秋声 「あらくれ」
...闃寂(ひっそり)していた...
徳田秋声 「あらくれ」
...どこを見向いても陰鬱に闃寂(ひっそり)していたが...
徳田秋声 「あらくれ」
...四辺(あたり)が一層闃寂(ひつそり)して来て...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...内は人気(ひとけ)もないやうに闃寂(ひつそり)してゐた...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...深夜闃寂(げきせき)として...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しばらく闃寂(ひッそ)となる――その側(そば)から...
二葉亭四迷 「平凡」
...台所は急に火の消えたように闃寂(ひっそり)となる...
二葉亭四迷 「平凡」
...いよいよ闃寂(げきじゃく)として更(ふ)け渡って行くばかりで御座います...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その下に照し出された狂人の解放治療場は闃寂(げきせき)として人影もなく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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