...閲覧人で埋(う)まっている机の間を通りぬけて...
芥川龍之介 「路上」
...私は自分の閲歴(えつれき)の上から...
石川啄木 「弓町より」
...無検閲の手紙を民間人に頼んで投函してもらうとかさ...
梅崎春生 「狂い凧」
...そして該書は各書店に於て閲覽に供してある...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...図書館で新聞閲覧...
種田山頭火 「松山日記」
...われわれが見るとムッソリニが閲兵式に臨んでいるニュース映画もこれと全く同格な現象のニュースとして実におもしろく見られるのである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...知識の客観性を保証し確保し又検閲するための知識構成の手続きは...
戸坂潤 「科学論」
...当局による検閲制度も亦ブルジョア新聞の本質にぞくすることを気付かないのは不思議ではないか...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...統御の器彼れが歐洲より歸るや、久しからずして帝國議會開會せられ、彼れは憲法より與へられたる特權に依りて貴族院の一席を占めたり當時貴族院には、或は學識を以て、或は勳功を以て、或は閲歴を以て、既に世に聞えたる先輩の士甚だ多くして、彼れは恰も大人群中の小兒の如き觀ありき則ち誰れか此小兒が大人を統御し得るの器を具へたるを知るものあらむや此を以て時の貴族院議長伊藤博文が、偶々故ありて自ら事を觀る能はざるに際し、彼れを假議長として指名するや、滿場皆其意外に驚かざる莫く、中には冷笑を以て彼れを迎へたるものありしと雖も、彼は何の遲疑する所なくして議長の椅子に就きたり滿場は再び意外の感に打たれたりき何となれば彼れの安詳沈着たる態度明敏果斷なる處置は、自然に議長たるの伎倆を示したればなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...蜀山人随筆を閲読す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...翁を千駄木町(せんだぎまち)の寓居(ぐうきょ)に訪(おとな)い其閲読を煩(わずらわ)さねばならぬものであった...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...すべて一閲するところ...
南方熊楠 「失うた帳面を記憶力で書き復した人」
...彼女の作家的閲歴としてもプロレタリア文学史にとっても意味ふかいことであった...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...わたくしは未だ慊堂日暦の丙申の部を閲することを得ない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...瞻淇の日記を閲(けみ)するに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...警視庁の映画検閲官曰(いわ)く東京人の堕落時代を描き出す前に...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...彼の閲兵(えっぺい)のすむ間...
吉川英治 「新書太閤記」
...樫鳥(かけす)は公式の服装で木から木へ閲兵して回る...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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