...爾来(じらい)七八年を閲(けみ)した今日(こんにち)...
芥川龍之介 「十円札」
...すべて閲し来った事の意義が分かる...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...而してこの集の見本刷を予の閲したるは汝の火葬の夜なりき...
石川啄木 「一握の砂」
...弥生(やよひ)ヶ岡の一週、駿河台(するがだい)の三週、牛門の六閲月、我が一身の怱忙(そうばう)を極めたる如く、この古帽も亦(また)旦暮(たんぼ)街塵に馳駆(ちく)して、我病める日の外には殆んど一日も休らふ事能(あた)はざりき...
石川啄木 「閑天地」
...写真に写ると実際よりも美しくなる人は此の先天の美に恵まれている人であり、写真では悪いが本人に会うと美しいという人は此の後天の美、閲歴、生活、性格陶冶(とうや)等から来る美を多分に持っている人の事である...
高村光太郎 「人の首」
...検閲官も亦新聞紙の良友である筈であります...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...大自然の直接教授を日々夜々に受けつゝ目睹耳聞体験心閲を筆にまかせて書き留めた『みゝずのたはこと』は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...検閲の背後には国民精神作興とか「非常時を忘れるな」とかいうイデオロギーが横たわっていたからである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...日本の検閲は映画にしても...
直木三十五 「大衆文芸作法」
......
永井荷風 「桑中喜語」
...山陽をまつて初めて顕れたものではないが併しその性格なり閲歴なりから見ると...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...大胆な賭けでしたが検閲を通ると思っていました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...四五枚の書いてある部分を閲読して見ると...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...且猶所閲...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...法諡(はふし)を撰んで識る所の僧に請うて閲(けみ)せしめた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは偶(たま/\)松崎慊堂文政甲申の日暦を閲して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...頃日(このごろ)事実文編を繙閲して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...果して棠軒の閲読を経たかどうか不詳である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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