...――閭巷無名(りよこうむめい)の天才の造つた伝説的人物を知つたのは悉(ことごと)くこの貸本屋である...
芥川龍之介 「僻見」
...瞬間は永遠に這入る閭門(りょもん)である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...伊賀城頭西閭門(せいりょもん)...
中里介山 「大菩薩峠」
...旦(あした)近く体へ復(かえ)るので里閭(りりょ)これと交際を絶ち...
南方熊楠 「十二支考」
...「村閭相慶往来頻...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし閭がいなくては話が成り立たぬから...
森鴎外 「寒山拾得」
...閭は前日に下役のものに言っておいて...
森鴎外 「寒山拾得」
...閭は覚えず精神を僧の捧げている水に集注した...
森鴎外 「寒山拾得」
...突然ふっと閭の頭に吹きかけた...
森鴎外 「寒山拾得」
...「拾得(じっとく)という僧はまだ当寺におられますか」道翹は不審らしく閭の顏を見た...
森鴎外 「寒山拾得」
...閭が背後(うしろ)から問うた...
森鴎外 「寒山拾得」
...拾得が食器を滌(あら)いますとき、残っている飯や菜を竹の筒に入れて取っておきますと、寒山はそれをもらいに参るのでございます」「なるほど」と言って、閭はついて行く...
森鴎外 「寒山拾得」
...二人は同時に閭を一目見た...
森鴎外 「寒山拾得」
...閭(りよ)は平生(へいぜい)から少(すこ)し神經質(しんけいしつ)であつたので...
森鴎外 「寒山拾得」
...くるりと閭(りよ)に背中(せなか)を向(む)けて...
森鴎外 「寒山拾得」
...閭(りよ)は附(つ)いて行(ゆ)く...
森鴎外 「寒山拾得」
...【七九】閭巷の人...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...初自二閭里一及二公卿一...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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