...閣下の前に暴露しなければならないからでございます...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...校長閣下自身の弁明によると...
石川啄木 「雲は天才である」
...それをきいた太刀川は、とびあがるほど喜んで、「はい、ケレンコ閣下...
海野十三 「太平洋魔城」
...大隈内閣の総選挙当時にも...
薄田泣菫 「茶話」
...広田内閣のいわゆる「自由主義」という観念が変でも何でもよい...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...場合に依りては内閣の更迭をも謀るを得べく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...余は此点に於て新内閣の成立を祝するに躊躇せず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、閣下の内閣は、議会開設以来最も長期の内閣にして、又議会開設以来最も無能力の内閣と称せらる、顧ふに閣員悉く無能無力なるに非ず、中には多智多才の人物ありと雖も内閣の基礎頗る薄弱にして内は統一の形全く破れて行政機関の作用大に頽廃し、外は野心ある政治家若くは党与の為に牽制せられて、曾て自由手腕を揮ふ能はず、而して閣下は強て内閣を維持せむとして、没主義没政見の行動を事とするの外、復た何等の顕著なる成績を挙げたるものなし、閣下の内閣を評するものは曰く現内閣の長期なる所以は、唯だ其の無能無力なるが為めのみ、能力ある内閣は、彼れが如き姑息にして活動せざる長期の舞台に耐へざるなりと、言稍々苛刻なりと雖も、亦半面の真理を道破したるものなり、斯る不名誉なる内閣を維持するは、啻に閣下の利益ならざるのみならず、又決して国家の利益に非ず、閣下乃ち今に於て断然闕下に伏して骸骨を乞ひ、以て国家の為めに賢路を開くは是れ豈閣下有終の美を成す所以に非ずや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、今の政党内閣を難しとするものは、往々辞を絶対的多数の政党なきに藉ると雖も、実は政党内閣に反対して藩閥内閣を維持せむとする頑夢者流の俗論にして、彼等は中心実に政党の支離滅裂して徒らに議会に紛争するを喜ぶものなり、其国家の利害と人民の禍福とに付て、曾て意を致さゞるものたるは復た疑ふ可からず、夫れ今日の憂は絶対的多数の政党なきに在らずして、能く大勢を利導して政党内閣を建設するの一日も速かならざるに在り、伊藤侯にても善し、大隈伯にても善し、今日仮りに純然たる政党内閣を組織し見よ、天下必ず主義政見の異同に依りて二大政党に分れむ、是れ必然の趨向にして又立憲政治に於ける当然の帰宿なり、嚮きに伊藤侯が大隈板垣両伯を奏薦したるは、実に此大勢を利導せむと欲する精神に外ならざるなり、我輩は、当時深く侯の光明磊落なる心事に敬服したりと雖も、不幸にして憲政党の組織余りに尨大なりしが為に、権力の集中点未だ定まらざるに早く既に権力平衡の愚論起り、遂に政敵をして乗じて以て内閣破壊の目的を達せしめたり、さりながら当時若し仮すに尚ほ数月を以てせば、権力の集中点自然に定まる所あると同時に、政党の淘汰作用も適当に行はれて、去るものは去り留まるものは留まりて、天下は必ず二大政党の分有する所となりしや明かなり、故に我輩は憲政党内閣の瓦解を以て政党内閣制を否定するの原由なりと信ぜざるも、憲政党の組織に関しては初より大に遺憾なくむばあらず、何となれば当時憲政党には第一統一に必要なる首領あらざりしを以てなり、即ち今若し名実兼備の首領ある政党にして内閣を組織せば、たとひ現に絶対的多数を議会に占むる能はずとするも、其の内閣一たび成立して議会に臨めば、議会必らず之れを歓迎して一大政府党忽ち出現せむ、或は然らざるも亦必らず絶対的多数の他の政党によりて内閣を相続せらるるの機運を作らむ、又何ぞ絶対的多数の政党あるを待て始めて政党内閣を建設し得可しと謂はんや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...来青閣に隠れ住みて先考遺愛の書画を友として...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...閣僚の肩は数百万人の足を支(ささ)えている...
夏目漱石 「草枕」
...ほかの閣僚には今のところいっさい秘密にしてもらいたい...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
...下の方は少しばかり森のやうなものを凌雲閣の麓(ふもと)に画いて...
正岡子規 「病牀六尺」
...かように暗裏の鬼神を画き空中の楼閣を造るは平常の事であるが...
正岡子規 「ランプの影」
...またそれが空中楼閣に過ぎないかのごとく見えるのが当然である...
三木清 「語られざる哲学」
...極楽橋から這入(はひ)つた所が山里で、其南が天主閣、其又南が御殿である...
森鴎外 「大塩平八郎」
...稀に神社仏閣に残るのみで数多くはありません...
柳宗悦 「民藝四十年」
...内閣がこれを任命するのである...
山浦貫一 「新憲法の解説」
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