...俊寛の悲劇の関鍵(くわんけん)たる赦免状の件(くだり)さへも変更した...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...関鍵する種族の全体に寓して恒久不滅の存在を有するものであります...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...二人の恋の関鍵(かぎ)を自ら握っていると信ずるだけそれだけ時雄は責任を重く感じた...
田山花袋 「蒲団」
...しかしてこの問題は東方論の一大関鍵といわざるべからざるゆえんなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...我邦外交史中における一大関鍵にして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...にくしと思う川島片岡両家の関鍵(かんけん)は実に浪子にありて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...前日と異なる逕路を取りしを思へばこの会合は無趣味なるが如くにしてその実前後の大関鍵(だいかんけん)たりしなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...実は黄白(こうはく)消長の関鍵(かんけん)であり...
横光利一 「上海」
...坂本は京都の関鍵(かんけん)だ...
吉川英治 「新書太閤記」
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