...「今回の件においては本座には関知していない」...
...国家がそのために如何様(いかよう)な運命に陥ろうとも関知せぬのだ...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...けれどもそれは作家の関知するところではない...
津田左右吉 「芸術と国民性」
...――ここに大衆が関知しないインテリの手による問題の偏極があるわけだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...そういうものはわれわれの関知するところではない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...掃除の役目を帯びぬ吾輩の関知するところでないから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何者にも関知されず...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...互いに関知せず、そのくせ微妙に影響し合う興味深い二つの生活を自分は両方からあますところなくながめていたのである...
久生十蘭 「黒い手帳」
...* ここに我々東洋人は『荘子』「斉物論篇」の中の万人関知の一節を想起せざるを得ない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...過去のことは関知されないのが通例であり...
山本周五郎 「季節のない街」
...大学に教頭とか校長などの名称があるかどうかも関知しないし...
山本周五郎 「季節のない街」
...二人とも内容を関知せざる由にて...
夢野久作 「少女地獄」
...事件の勃発を全然関知しおらざるものの如し...
夢野久作 「暗黒公使」
...国民の大多数は関知しないのである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...千早の籠城などには一切関知してないといい...
吉川英治 「私本太平記」
...それには関知しないような顔をして...
吉川英治 「新書太閤記」
...まったく関知(かんち)しないことだった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...大人の生活とか治乱には関知せず...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...道元の生ける仏法の関知するところでない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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