...関ヶ原以来の宿怨(しゅくえん)といったようなものがついて廻るからな...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところも嬉しい関ヶ原の野上へ持って来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛騨を南へ走れば、美濃の国ですね――美濃の関ヶ原へ向けて、何はともあれ、急いでみたいという気分に駆(か)られておるのです」「美濃の国の関ヶ原――」「ええ」「関ヶ原といえば、古戦場じゃありませんか」「そうです――その美濃の国、関ヶ原という名が、今のわたくしの頭の中にピンと来ているのは、そこへ行けばなにものかの捉(つか)まえどころがあるという暗示――ではないかと、私の経験が教えますから」「それだけなのですか、その関ヶ原とやらに、あなたの知っているお寺だとか、昔のお友達だとかいうようなものがあるのですか」「そんなものは一向、心当りはございません、ただわたくしのこの頭が、関ヶ原、関ヶ原と何か知らず私語(ささや)いて、見えない指さしが行先を指図してくれているんですね」「なら、弁信さん、わたしもその関ヶ原へ行くわ」「え」「わたしも、その関ヶ原へ連れて行って下さい」「でも、あなたは、わたくしのように身軽には歩けません」「歩きます――このままでもかまいません、弁信さんと一緒ならば」「困りました」「何を困ることがありますか...
中里介山 「大菩薩峠」
...美濃の国――関ヶ原、関ヶ原...
中里介山 「大菩薩峠」
...明日からこの関ヶ原に於て行われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...美濃の国の関ヶ原まで来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうしてこれからどこへ行こうというのだ」「美濃の関ヶ原から来たんだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...関ヶ原の陣中にもいたであろう...
吉川英治 「剣の四君子」
...関ヶ原戦後にまでつづいた豊臣家と上杉家との金石(きんせき)の盟約(ちかい)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...いずれにしても、武蔵ばかりでなく、新免家の侍(さむらい)たちが、関ヶ原以後、敗走兵として、他国へ流寓していたことは事実に近い...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...兄者人(あにじゃひと)っ」春もまだ浅い関ヶ原あたりの道をぽつねんと歩きながら...
吉川英治 「源頼朝」
...彼は関ヶ原でもどんなに願っていたことか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「いや、村の衆、去るには及ばんよ、武蔵の処分をどうするか、相談のため、わしが呼んだのだ、いておくれ」「だまれっ」どじょう髯は、肩をそびやかし、そういう沢庵をはじめ、お杉隠居と群集を睨(ね)めまわして、「武蔵めは、国法を犯した大罪人、しかも、関ヶ原の残党、断じてその方どもの手で処置することは相成らん...
吉川英治 「宮本武蔵」
...関ヶ原の役では尠(すくな)くも...
吉川英治 「宮本武蔵」
...関ヶ原の戦(いくさ)へ出て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...おれも関ヶ原では働いた人間だ」そう聞いてから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...関ヶ原の乱後まだ仕官もせず職にもつかず...
吉川英治 「宮本武蔵」
...関ヶ原の敗亡者とあれば...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索