...極めて弱い光を出すのが関の山だった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...一部の物好きのひとから愛されるくらいが関の山であるのに...
太宰治 「如是我聞」
...精だすぐらいが関の山ですよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...それも全く縁のないむだ口をたたき合うくらいが関の山で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...いくらかの草鞋銭(わらじせん)を持たして体(てい)よく追っ払うが関の山...
中里介山 「大菩薩峠」
...私が内職とて朝から夜(よ)にかけて十五銭が関の山...
樋口一葉 「にごりえ」
...さっさと行け!」などとどなるくらいが関の山であったから...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...せいぜい自分の別荘にロシア好みの小屋を建てる位が関の山だ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...六号活字で二三行書いてくれるのが関の山だ...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...他所の硝子でも割るのが関の山だよ...
牧野信一 「周一と空気銃とハーモニカ」
...偶々懐中の裕なるときとて高々濁酒の酔を買つて権現境内秋祭の一夜あはれにもいとしい猫と鼠の見世物など覗いて見るのが関の山の日夜なのであつた...
正岡容 「滝野川貧寒」
...わが邦の発掘物としては曲玉や銅剣位が関の山だが...
南方熊楠 「十二支考」
...私としてはそう云うくらいが関の山です」バックがソーントンの手をくわえた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...旅烏(たびがらす)のGぐらいの男が関の山じゃろうけに』というような冷評的な噂をしていた事実も...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...降将の待遇としては関の山でしょう...
吉川英治 「三国志」
...あの関の山を下ってきた時からそうなんで……...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...関の山で死のうとまでした思い出が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...海の色が磨き上げられたやうにかがやきはじめたころは汽車の窓からは下ノ関の山が見えた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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