...鈎の先で船室小盗(ケビンそうぢ)でもするのが関の山だ...
有島武郎 「かんかん虫」
...ばあさんの濁(だ)み声でも聞くのが関の山かと思う...
石川欣一 「可愛い山」
...猫でも押し込んでポンと蹴る位が関の山であろう...
石川欣一 「可愛い山」
...ちょっとねめつけるくらいが関の山で...
大杉栄 「獄中消息」
...おそらく顔色変えて逃げ出してしまうくらいが関の山であろう...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...近頃は夫人とさし向いでしんみり酒を酌み交すぐらいが関の山で...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...いっそう打悄れるのが関の山です...
中里介山 「大菩薩峠」
...旨え物を食ってみるくれえが関の山なんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...川へ突き落されるのが関の山だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女房に甲斐性なしと罵られる位が関の山だ...
葉山嘉樹 「工場の窓より」
...いずれみじめな死にかたをするのが関の山よ」「それはぼくもそう思う」「どのみち助かりっこはないんだから...
久生十蘭 「だいこん」
...貴方にさげすまれるのが関の山だってことがあまりにもよくわかっていたのですもの...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...六号活字で二三行書いてくれるのが関の山だ...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...お前のお父さんは袂糞位が関の山さ...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...「恩の押し売り」を試みる位が関の山らしい...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...二十両が関の山なんだ」「結構結構...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...車駕(しゃが)担輿(たんよ)など雑然と続いて行く始末なので道はようやく一日に十里(支那里)も進めば関の山という状態であった...
吉川英治 「三国志」
...逃げまわるのが関の山で...
吉川英治 「新・水滸伝」
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