...その位の所が関の山である...
芥川龍之介 「上海游記」
...鈎の先で船室小盗(ケビンそうぢ)でもするのが関の山だ...
有島武郎 「かんかん虫」
...極めて弱い光を出すのが関の山だった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...乗降(のりおり)の客と言つても日に二十人が関の山...
石川啄木 「鳥影」
...老人の腎臓を直したのが、関の山、毎日自転車で真黒になって往診に走りあるいているが、宝の山を掘りあてたという話も聞かなければ、博士はおろか、学士さまになることも出来ないらしい...
海野十三 「雷」
...空っぽの塵芥車でも発見するのが関の山であろう...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...おそらく顔色変えて逃げ出してしまうくらいが関の山であろう...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...出して弄(いじ)ってみるのが関の山で...
谷譲次 「踊る地平線」
...這々(ほうほう)の体で逃げ帰るのが関の山でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いずれみじめな死にかたをするのが関の山よ」「それはぼくもそう思う」「どのみち助かりっこはないんだから...
久生十蘭 「だいこん」
...こんなことじゃあ、龍になって、天に昇るどころか、谷底に落ちて、這いずりまわるが、関の山じゃ...
火野葦平 「花と龍」
...時々*1『祖国の子』を読むぐらいが関の山ですよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...貴方にさげすまれるのが関の山だってことがあまりにもよくわかっていたのですもの...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...質問が関の山だろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...アーアーと途中であくびをくって味噌をつけるくらいが関の山でさあ...
正岡容 「初看板」
...車駕(しゃが)担輿(たんよ)など雑然と続いて行く始末なので道はようやく一日に十里(支那里)も進めば関の山という状態であった...
吉川英治 「三国志」
...海の色が磨き上げられたやうにかがやきはじめたころは汽車の窓からは下ノ関の山が見えた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...吸角(すいだま)や蛭をつけたりするぐらいが関の山で...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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