...ばあさんの濁(だ)み声でも聞くのが関の山かと思う...
石川欣一 「可愛い山」
...猫でも押し込んでポンと蹴る位が関の山であろう...
石川欣一 「可愛い山」
...乗降(のりおり)の客と言つても日に二十人が関の山...
石川啄木 「鳥影」
...自分一人の食料か家賃の幾分を補うくらいが関の山であって...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...精だすぐらいが関の山ですよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...人間もああ来なくっちゃあ駄目だ」「君にはああ落ちついちゃいられないよ」「保津川が関の山か...
夏目漱石 「虞美人草」
...しかしこれらは酒興に乗じて互に弱点をさらけだす位が関の山で何も得るところはない...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...生来の倹約家(しまつや)だが、実際、僅の手間では、食って行くのが、関の山で、稀(たま)に活動か寄席へ出かけるより外、娯楽(たのしみ)は享(と)れ無い...
羽志主水 「越後獅子」
...手に白いハンカチを持っていて下されば好都合ですか……淫売にでも叩きうられるのが関の山かも知れない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...いずれみじめな死にかたをするのが関の山よ」「それはぼくもそう思う」「どのみち助かりっこはないんだから...
久生十蘭 「だいこん」
...さっさと行け!」などとどなるくらいが関の山であったから...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...チチコフがあすこへやって行くよ!』と言うぐらいが関の山だろう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...他所の硝子でも割るのが関の山だよ...
牧野信一 「周一と空気銃とハーモニカ」
...弱い枝に支柱を立ててやるくらいが関の山だとのことでございます...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...わが邦の発掘物としては曲玉や銅剣位が関の山だが...
南方熊楠 「十二支考」
...この関の山から人知れず放したのである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...この関の山に集まり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...関の山で聞いておりますと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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