...ばあさんの濁(だ)み声でも聞くのが関の山かと思う...
石川欣一 「可愛い山」
...兵隊を使いによこすぐらいが関の山だ...
石川欣一 「比島投降記」
...ときに亭主に黙つて好きな陶器や家具を買うくらいが関の山である...
伊丹万作 「わが妻の記」
...老人の腎臓を直したのが、関の山、毎日自転車で真黒になって往診に走りあるいているが、宝の山を掘りあてたという話も聞かなければ、博士はおろか、学士さまになることも出来ないらしい...
海野十三 「雷」
...その先に伊豆半島(いずはんとう)が見える位が関の山だが...
海野十三 「赤外線男」
...それも全く縁のないむだ口をたたき合うくらいが関の山で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...人間もああ来なくっちゃあ駄目だ」「君にはああ落ちついちゃいられないよ」「保津川が関の山か...
夏目漱石 「虞美人草」
...川へ突き落されるのが関の山だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いずれみじめな死にかたをするのが関の山よ」「それはぼくもそう思う」「どのみち助かりっこはないんだから...
久生十蘭 「だいこん」
...弱い枝に支柱を立ててやるくらいが関の山だとのことでございます...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...お前のお父さんは袂糞位が関の山さ...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...せいぜい一人の豚に軽蔑されるのが関の山だね...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...「恩の押し売り」を試みる位が関の山らしい...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...ちょっと頭を下げる位が関の山であった...
夢野久作 「眼を開く」
...また関の山の時のように...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ふとこぼすぐらいが関の山の愚痴だった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...ただ温室は暖めればいいと思っているんじゃせいぜい三回が関の山さ...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
...吸角(すいだま)や蛭をつけたりするぐらいが関の山で...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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