...猫でも押し込んでポンと蹴る位が関の山であろう...
石川欣一 「山を思う」
...ときに亭主に黙つて好きな陶器や家具を買うくらいが関の山である...
伊丹万作 「わが妻の記」
...まず一割くらいが関の山で...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...財産の半分くらい取ってしまおうと考えているのが関の山ですよ...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...おそらく顔色変えて逃げ出してしまうくらいが関の山であろう...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...ニザールの仏文学史四巻を二十法(フラン)で買ったのが関の山だった...
辰野隆 「愛書癖」
...いくらかの草鞋銭(わらじせん)を持たして体(てい)よく追っ払うが関の山...
中里介山 「大菩薩峠」
...いっそう打悄れるのが関の山です...
中里介山 「大菩薩峠」
...旨え物を食ってみるくれえが関の山なんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...何んという腑抜けの沙汰と嘲られるのが関の山で――」「――――」「これが世間並の者なら...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ご馳走になるくらいが関の山で...
野村胡堂 「胡堂百話」
...それも極あっさりと一言するのが関の山である...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...チチコフがあすこへやって行くよ!』と言うぐらいが関の山だろう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...質問が関の山だろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...偶々懐中の裕なるときとて高々濁酒の酔を買つて権現境内秋祭の一夜あはれにもいとしい猫と鼠の見世物など覗いて見るのが関の山の日夜なのであつた...
正岡容 「滝野川貧寒」
...せいぜい一人の豚に軽蔑されるのが関の山だね...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...細々と世間から生かしてもらうぐらいが関の山で生涯を送ってしまうぞ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ただ温室は暖めればいいと思っているんじゃせいぜい三回が関の山さ...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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