...離れた場所までの距離が間遠だ...
...最近は会うことが少なく、お付き合いも間遠になった...
...食事を取る時間が間遠にあいているので、お腹がすいてしまった...
...彼女とは付き合いが間遠で、最近はほとんど会っていない...
...遠くの部屋でディフテリヤにかかっている子供の泣く声が間遠(まどお)に聞こえるほかには...
有島武郎 「或る女」
...今明日の間遠方に参っていさせるように致しました...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...ほとんど間遠に鳴る鐘の音のような叫びだ...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「絞首刑」
...そちこちの間遠(まどほ)な瓦斯燈の灯が...
鈴木三重吉 「桑の実」
...観覧客の足が大分間遠(まどほ)になつたので...
薄田泣菫 「茶話」
...ざアーアと云うように間遠(まどお)に聞こえていた...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...その歌のおとづれすらも次第に間遠になつて行くのだつた...
田山花袋 「道綱の母」
...古(いにし)えのいわゆる「間遠(まどお)の渡し」であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...間遠なりと仰せられたところから...
中里介山 「大菩薩峠」
...段々に間遠になつて...
南部修太郎 「疑惑」
...其處にはお前の間遠な息が靜に聞えてゐるばかりだつた...
南部修太郎 「疑惑」
...その沈默(ちんもく)をくすぐるやうに間遠(まとほ)に聞(き)こえて※た...
南部修太郎 「夢」
...雨滴(あまだれ)の間遠な音がしてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...足場の横桁が急に間遠になって先生の足が届かない...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...三燭ぐらいの薄暗い電灯が間遠に点っている...
久生十蘭 「魔都」
...こちらへ着く分が間遠くなるのでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...間遠な間隔をおいて...
三好達治 「艸千里」
...あれは三年の間遠い所にゐた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
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