...離れた場所までの距離が間遠だ...
...最近は会うことが少なく、お付き合いも間遠になった...
...食事を取る時間が間遠にあいているので、お腹がすいてしまった...
...彼女とは付き合いが間遠で、最近はほとんど会っていない...
...カックーが林の静かさを作るために間遠に鳴き始めるころだった...
有島武郎 「フランセスの顔」
...この声が聞えるのには間遠(まどお)であった...
泉鏡花 「怨霊借用」
...その歌のおとづれすらも次第に間遠になつて行くのだつた...
田山花袋 「道綱の母」
...やって来ることも間遠(まどお)になった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かなり間遠く両岸を形づくっている...
中勘助 「母の死」
...次第次第に間遠(まどほ)になり...
中里介山 「大菩薩峠」
...古(いにし)えのいわゆる「間遠(まどお)の渡し」であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...間遠なりと仰せられたところから...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前の息は殆ど絶えてしまつたかと思はれるやうに幽かに間遠になり...
南部修太郎 「疑惑」
...其處にはお前の間遠な息が靜に聞えてゐるばかりだつた...
南部修太郎 「疑惑」
...その沈默(ちんもく)をくすぐるやうに間遠(まとほ)に聞(き)こえて※た...
南部修太郎 「夢」
...そのうち追々間遠になり...
久生十蘭 「魔都」
...天井から落ちる雫も間遠になった...
火野葦平 「花と龍」
...つまらぬ浜田への意地でそんな手間遠い真似をするより...
牧野信一 「蘭丸の絵」
...やがて間遠になる...
三好十郎 「樹氷」
...船の通いの間遠(まどお)にして年々続き...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それもだんだん間遠になって来る...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...或時は極めて間遠に或時は釣瓶打(つるべう)ちに烈しく啼く...
若山牧水 「山寺」
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