...離れた場所までの距離が間遠だ...
...最近は会うことが少なく、お付き合いも間遠になった...
...食事を取る時間が間遠にあいているので、お腹がすいてしまった...
...彼女とは付き合いが間遠で、最近はほとんど会っていない...
...一瞬間遠くまで見渡された...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...間遠(まどお)に日本橋を渡る鉄道馬車の音が聞こえるばかりで...
有島武郎 「或る女」
...この声が聞えるのには間遠(まどお)であった...
泉鏡花 「怨霊借用」
...しかし間遠く鳴く波の音ばかりで足音らしいものは聞えなかつた...
田中貢太郎 「海異志」
...ざアーアと云うように間遠(まどお)に聞こえていた...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...一瞬間遠い昔の母のおもかげが心をかすめた...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...そのわななきはいよいよ間遠(まどお)になって...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...書信の往復も間遠になった折のこの突然の来意の手紙が...
豊島与志雄 「恩人」
...かなり間遠く両岸を形づくっている...
中勘助 「母の死」
...古(いにし)えのいわゆる「間遠(まどお)の渡し」であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...雨滴(あまだれ)の間遠な音がしてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...ハッチソンの途切れ途切れな呟き声がだんだん間遠になる...
久生十蘭 「魔都」
...そのうち追々間遠になり...
久生十蘭 「魔都」
...間遠(まどお)に見て...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...間遠な間隔をおいて...
三好達治 「艸千里」
...長い間遠く離れていた間柄ではあるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...指物屋なぞの出入りが間遠になって来たのは...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...或時は極めて間遠に或時は釣瓶打(つるべう)ちに烈しく啼く...
若山牧水 「山寺」
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