...この間男の小寡婦(ちびごけ)め!」と大きな声であてつけた...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...己は間男(まおとこ)の子じゃないからな」小野田は心から厭そうにお島にそれを言出されると...
徳田秋声 「あらくれ」
...その間男らしい振舞いなのだ...
豊島与志雄 「朝やけ」
...間男(まおとこ)とを...
中里介山 「大菩薩峠」
...間男呼ばわりするなんて...
火野葦平 「花と龍」
...間男成敗の定法じゃが...
火野葦平 「花と龍」
...お前が間男しとって...
火野葦平 「花と龍」
...ガタッ、ピシャッ、というわざとらしい障子の開け方、家に置いてあった筈の助広の短刀、「間男、見つけた」という、芝居もどきの台詞(せりふ)、無理矢理に、ぐりぐりとひんむいている眼ン玉――マンを信じていて、姦通したなどと、微塵も疑ってはいない癖に、彫青について訊(たず)ねられることを封じての芝居なのだ...
火野葦平 「花と龍」
...間男の現場を、金五郎に見つかった、ちゅう噂も聞きましたよ」「それで、よう、玉井が黙っとるなあ?」「あいつ、おマンに首ったけで、オンテレ・メンピンじゃけ...
火野葦平 「花と龍」
...助広を間男成敗に使う気持は...
火野葦平 「花と龍」
...「間男(まおとこ)...
火野葦平 「花と龍」
...「また――間男(まおとこ)...
火野葦平 「花と龍」
...まず人間男女の間をもってこれを言わん...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...また彼が、二度目の苦しい小説「悪の同意語」で、岡村の叔父のやうに強い人に書いたり、周子が口惜し紛れに彼に向つて「お前の阿母は何だツ、間男、間男!」と叫んだ当の志村仙介も居た...
牧野信一 「鏡地獄」
...警察で自由恋愛論をやる女学生……今の夫を嫌って前の夫の名を呼びながら往来を走る女……それを間男と間違えて追っかける男……世を厭(いと)うて穴の中に住む男……母親にたった一度叱られただけで自殺した女生徒……五円の金を返せないので自殺した妻……逃げた犬を探して公園のベンチに寝る男……なぞいう...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...映画室兼用の寝室秘密フイルムの場面の大抵は「間男」で...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...嬶の間男(まおとこ)をブチ斬ってズラカッタ林友吉というお尋ね者です...
夢野久作 「爆弾太平記」
...間男(まおとこ)見つけたとでッかい声できめつけるのさ」「うん...
吉川英治 「新・水滸伝」
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