...又間然(かんぜん)する所がなかった...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...方法間然するところ無きまでに細部の計画成立した後...
石原莞爾 「戦争史大観」
...これはもとより当然の事であえて間然すべきではないが...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...毫(ごう)も間然する所なきものにて...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...信玄の生きている頃は信玄と家来との間が間然するところがなく...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...間然するところなき名描写のやうに私たちには思はれました...
太宰治 「右大臣実朝」
...間然するところなき典型的なコリントとコンポジット様式の立派な殿堂を紙の上に創り上げ……」と博士は例の一枚の市街建築の油絵を...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...その他は間然(かんぜん)する処(ところ)のない独立した創作であり...
田中貢太郎 「怪譚小説の話」
...等々ニ間然スベキトコロハナカッタ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...尊王攘夷の大趣意において豈(あ)に間然(かんぜん)する所あらんや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...将軍の自発性にもとづく京幕融和は間然するところがなく...
服部之総 「尊攘戦略史」
...間然するところがない...
服部之総 「明治の五十銭銀貨」
...この方も間然するところがなかった...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...わが輩これを間然する能わざるのみならず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...氏の挙動(きょどう)も政府の処分(しょぶん)も共に天下の一美談(びだん)にして間然(かんぜん)すべからずといえども...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...この政府に意を得て彼は間然するものを知らないのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...少女は長い間然うして夏草の中に居たのであらう...
三木露風 「トラピスト天使園の童貞」
...永い間然って飲む...
三好十郎 「斬られの仙太」
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