...方法間然するところ無きまでに細部の計画成立した後...
石原莞爾 「戦争史大観」
...これはもとより当然の事であえて間然すべきではないが...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...且(かつ)や圓朝氏固より小説家ならねば談話の結構に於ては或は間然(かんぜん)するところ有るも...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...平生の知己に対して進退行蔵(こうぞう)を公明にする態度は間然(かんぜん)する処なく...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...信玄の生きている頃は信玄と家来との間が間然するところがなく...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...間然するところなき典型的なコリントとコンポジット様式の立派な殿堂を紙の上に創り上げ……」と博士は例の一枚の市街建築の油絵を...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...その他は間然(かんぜん)する処(ところ)のない独立した創作であり...
田中貢太郎 「怪譚小説の話」
...等々ニ間然スベキトコロハナカッタ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...間然なく實現するに至つた...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...すでにこういう風な模範的な間然するところなき忠臣孝子貞女を押し立てて...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...双方共色の黒い点において間然(かんぜん)するところなきまでに発達している...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その技巧は精緻微妙にして間然するところがない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...間然するところがない...
服部之総 「明治の五十銭銀貨」
...この方も間然するところがなかった...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...氏の挙動(きょどう)も政府の処分(しょぶん)も共に天下の一美談(びだん)にして間然(かんぜん)すべからずといえども...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...この政府に意を得て彼は間然するものを知らないのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...少女は長い間然うして夏草の中に居たのであらう...
三木露風 「トラピスト天使園の童貞」
...永い間然って飲む...
三好十郎 「斬られの仙太」
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