...「これは我々の言葉の意味に於る音楽だろうか」という質問が、間断なく起った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...人の心を穏やかに穏やかにと間断なく打ちなだめているかと思われるは...
伊藤左千夫 「春の潮」
...その上に間断なくニタニタ笑いながら沼南と喃々(なんなん)私語して行く体(てい)たらくは柩(ひつぎ)を見送るものを顰蹙(ひんしゅく)せしめずには措(お)かなかった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...雪が間断なく吹き込む...
太宰治 「冬の花火」
...自動車が間断なく通うてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...雨にじめつく林の中のようすが間断なく移り変ッた...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...昼夜間断なく湧き上っている...
豊島与志雄 「北支点描」
...そこでその翌朝からは殆ど間断なく来訪者があって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...四十九日の間は昼夜とも水の乾かぬように間断なく水を懸ける...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...そう間断なく一つ事を考えている人は事実あり得ない...
夏目漱石 「私の個人主義」
...エジプトの回教化はその時代から間断なく行われた...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...――北西の海から吹きあげる冷気を間断なく防いでいる屏風(びょうぶ)のごとき山つづきになやまされたのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...それは間断なく舞ひを夢見てゐるかのやうに...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...間断なく山になつたり谷になつたりする腹の運動を眺めてゐるより他にありませんでした...
牧野信一 「晩春の健康」
...昨夜に限って殆ど間断なく熟睡を得たためであるか...
正岡子規 「九月十四日の朝」
...間断なく取手の鐶(かん)をこつこつと戸へあてた...
横光利一 「上海」
...間断なく同じ動作をつづけるこの氷の歯渡りは...
横光利一 「旅愁」
...間断なく心をつかっていた...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
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