...世間においては外来のクリスト教の宣教師およびクリスト教信者の教師ならびにこれらの薫陶(くんとう)を受けたる内地の牧師らの刺戟もまた哲学思想発生に無関係でなかったように思う...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...それは神輿(しんよ)渡御の間は、町中が一点の燈火(ともしび)も残さず消して真の暗闇にするために、その間において、町の女達はいうまでもなく、近郷から集って来ている女達が、喜んで神秘のお蔭を蒙(こうむ)りたがるという、噂(うわさ)の虚実を確めずに、その実地を探りにと出掛けたのであった...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...おそらく美術家よりも多い文人の間において...
辰野隆 「芸術統制是非」
...国内の心根(こころね)の曲った貴族の間においても...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...そしてこの神に私の全存在があらゆる箇々の瞬間において依存するといふことをかくも明瞭に結論するのであつて...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それで今甲の影像の次に乙の影像を示された観客はその瞬間においてその観客の通い慣れた甲乙間の通路の心像を電光に照らされるごとく認識するのであろう...
寺田寅彦 「映画芸術」
...二者の間において...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...生涯のある瞬間において...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...T夫人の客間においては...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...時の瞬間において永遠に触れるというのは...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...人間においてはそれはデモーニッシュである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...進化の梯子の一の定の高さを示す歴史的時間において...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...自然的時間においてとは正反對の方向に存在の移動が行はれるといふ現象が發生することは特に注目に値ひする...
波多野精一 「時と永遠」
...明らかにただ最初の瞬間においてだけは言葉の明瞭さを保たせておくのだが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...しかるに吾々の間においては...
柳宗悦 「民藝四十年」
...もしくはそれ以後においても俗衆の間において...
柳田国男 「海上の道」
...どんな酒間においても...
吉川英治 「私本太平記」
...その後のわたしの三十数年間において...
吉野秀雄 「ひとの不幸をともにかなしむ」
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