...或る閑静な所に移つて素人下宿をやるといふ事になつて...
石川啄木 「病院の窓」
...「どこか閑静な処へ寝さして...
泉鏡花 「活人形」
...加納の住居のある閑静な邸町から電車通の往来に...
犬養健 「朧夜」
...屋敷の表はアパートの前を東西に通ずる閑静な六間(けん)道路を隔てて約三百坪程の東西に細長い空地があり...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...左の方の閑静な住宅街へ曲って行ったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...閑静なのが何よりだ...
種田山頭火 「旅日記」
...戦災から復興したばかりのわりに閑静な一廓にあった...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...目黒駅近くの閑静な家に...
豊島与志雄 「白藤」
...実に閑静な所だ」「あんな所にいるものでも動くから不思議だ...
夏目漱石 「虞美人草」
...寂光院は閑静な所だ」とある...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...お延は比較的閑静な扉(ドアー)を開けて内へ入る事ができたのである...
夏目漱石 「明暗」
...余所(よそ)に比べると閑静な春の支度も...
夏目漱石 「門」
...少し閑静な町外れへ移って勉強するつもりだとか云って...
夏目漱石 「門」
...学校近くの閑静な所に一戸を構えた...
夏目漱石 「門」
...あの閑静な田舎で...
牧野信一 「女優」
...いかにも閑静なのである...
正岡容 「我が圓朝研究」
...重職がたの控家や別墅のある閑静なところです...
山本周五郎 「失蝶記」
...お庭内も同様な閑静な所でおざる...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索