...外には閑静な中庭が石燈籠(いしどうろう)に火を入れて...
芥川龍之介 「東京小品」
...空気が新鮮で閑静な田舎に行き...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...そして家に帰りつくと孔生は閑静な庭園に公子兄妹を置いていつも訪問した...
田中貢太郎 「嬌娜」
...そして閑静な住居である...
種田山頭火 「旅日記」
...猪野はこの町の閑静な住宅地に三年ほど前に新築した本宅があり...
徳田秋声 「縮図」
...私は小さな草原を横ぎつてむかうの閑静な高台の表つきの気に入つた家へ足繁く通ふやうになつた...
中勘助 「きもの」
...閑静な薄い羽織を着て...
夏目漱石 「それから」
...「閑静な御住居(おすまい)ですね」「ええ...
夏目漱石 「野分」
...閑静ながら余裕(よゆう)のあるこの友の生活を羨(うら)やみもした...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...余所(よそ)に比べると閑静な春の支度も...
夏目漱石 「門」
...あの閑静な田舎で...
牧野信一 「女優」
...東京よりも閑静な田舎の方が勉強をするには具合が好いだらうね……ふゝん...
牧野信一 「村のストア派」
...やすくて閑静なところを調査中です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すこし閑静なところへ来ると通りがかりの人を捕まえて...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...やがて場面とおよそ調和しない閑静な響を唯一つ打った...
夢野久作 「暗黒公使」
...あれから何処へ行き着いたか?そこは東叡山(とうえいざん)の北裏にあたる根岸村――土地に住む雅人(がじん)が呼んで曙(あけぼの)の里となす閑静な所でした...
吉川英治 「江戸三国志」
...大きな銀杏(いちょう)だの欅(けやき)だのが落葉している閑静なしもたや町の一軒...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...ある閑静な町をとおると...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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