...彼女は閑雅な生活を望んでいる...
...彼は閑雅な趣味を持っている...
...閑雅な風景に癒された...
...閑雅な雰囲気が漂っている...
...閑雅なティータイムを楽しんだ...
...左(と)に右(か)く多くの二葉亭を知る人が会わない先きに風采閑雅な才子風の小説家型であると想像していたと反して...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...芭蕉翁などのよろこびさうな軽い閑雅な味のものであるが...
太宰治 「津軽」
...莊重にして且つ豪華なるは大隈伯なり伊藤侯は威儀を修めて未だ雋俗ならず大隈伯は偉觀を求めて終に閑雅の風に乏し大隈伯に逢ふものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の閑雅な趣味多い生活を助けるものは...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...北斎広重は閑雅なる市中(しちゅう)の風景に遊ばしむ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...吾人は寂寞(せきばく)閑雅なる広重の江戸名所において自(おのずか)ら質素の生活に甘(あまん)じたる太平の一士人(いちしじん)が悠々(ゆうゆう)として狂歌俳諧の天地に遊びし風懐(ふうかい)に接し...
永井荷風 「江戸芸術論」
...閑雅(かんが)の趣自(おのずか)ら画面に溢れ何となく猪牙舟(ちょきぶね)の艪声(ろせい)と鴎(かもめ)の鳴く音(ね)さえ聞き得るような心地(ここち)がする...
永井荷風 「日和下駄」
...閑雅なる松林の間に想像してみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...閑雅な門にぶつかる...
野村胡堂 「胡堂百話」
...空には白い雲が浮んでたいそう閑雅な食慾である...
萩原朔太郎 「青猫」
...閑雅な雜集が徘徊してゐる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...閑雅なオルゴールの音が聞えてくる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...閑雅な態度で大将は語っているのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一に閑雅(かんが)と号した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...空気は清澄で、街は閑雅、静寂、全市が一つの公園だ...
横光利一 「欧洲紀行」
...遺墨として、今日伝来されている武蔵の画に「祖師像」の図が多いのを見ても、禅と彼との心契(しんけい)がわかるし、また殊に、晩年千葉城址から熊本郊外の霊巌洞(れいがんどう)へよく通って坐禅していたことなど思い合せれば、その生涯を通じて、彼の鍛錬も、彼の閑雅も、また剣を抜いて生死を一過し去る日の彼も、動静両面、禅より入って禅に脱しているといっても決して過言ではないであろう...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...元は茶屋にでも使っていたらしい閑雅(かんが)な造りなのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...どこか床しい閑雅(かんが)があった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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