...閑々(ひま/\)にさういふものを教へて貰ふ女になつた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...ゆっくり閑々に、考えていい...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...悠々淡々閑々寂々...
種田山頭火 「其中日記」
...その閑々たる空気を...
中里介山 「大菩薩峠」
...お絹は悠々閑々(ゆうゆうかんかん)とお化粧をこらしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...この長持の悠々閑々ぶりは徹底したもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...この悠々閑々たる勇者の面(かお)を見てやりたいと思ってのぞくと...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分は悠々閑々と歩いて行きながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...かくばかり悠々閑々たる渡し舟の船頭のスロモぶりに堪忍(かんにん)がなり難く...
中里介山 「大菩薩峠」
...かく悠々閑々たるそぞろ歩きを続けているように見えるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...悠々閑々(ゆうゆうかんかん)と下るのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...腥(なまぐさ)い風の上を悠々閑々として...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかも彼等はすこぶる悠々閑々(ゆうゆうかんかん)たる物で...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...悠々閑々と歩いて江戸に入って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...陸(おか)からそれをつないでおく太いロップを断ち切って泳ぎ出しいまやアンチーブの岬のはるか沖合を漂々閑々と漂っている様子...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...その下の白大理石の床の上には水銀を並々と湛えたデアボロ型の硝子(ガラス)振子が悠々閑々と廻転している...
夢野久作 「暗黒公使」
...この常とは変って悠々閑々(ゆうゆうかんかん)とした戦いの準備を心竊(こころひそか)に嗤(わら)っていた...
横光利一 「日輪」
...なんで、悠々閑々と、無人の焼け址に、腰をすえておられるか」「いや、月余の連戦で、兵馬はつかれている...
吉川英治 「三国志」
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