...シンガポールには現在、世界的な「開港場」として知られる港がある...
...開港場にほど近いホテルに泊まりたいと思っている...
...新幹線は開港場に近くまで延伸する計画が進んでいる...
...日本の開港場として有名なのは、横浜や神戸などがある...
...開港場での貨物取扱いと船舶入港の手続きは、簡単になったと聞いた...
...その間に英国の国旗が一本まじってながめられるのも開港場らしい風情(ふぜい)を添えていた...
有島武郎 「或る女」
...そこへ自動車をドヤドヤと降り立った横浜の開港場のような風景にはさすがに眼を廻してしまった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...大都会と開港場の恋の市場が空(から)になるほど盛(さか)るのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...領事を開港場に置くは必然の事...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...いよいよ横浜を開港場として外国人が住むことになり...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...兵馬の頭はこの新しい開港場へ来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...連合は開港場の横浜で手びろくやっていた...
長谷川時雨 「神田附木店」
...当時の開港場横浜取引の唐物屋になったのだ...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...また赤坂で、町芸者常磐津(ときわず)の師匠ともつかずに出ていたおちょうが、開港場の人気の、投機的なのに目をつけて横浜にゆき、生糸王国をつくった茂木、野沢屋の後妻となり、あの大資産を一朝にひっくりかえした後日譚(ものがたり)の主人公となったのも、叶屋(かのうや)歌吉という、子まである年増(としま)芸妓と心中した商家の主人の二人の遺子が、その母と共に新橋に吉田屋という芸妓屋をはじめ、その後身が、益田(ますだ)男爵の愛妾(あいしょう)おたきであり、妹の方が、山県有朋(やまがたありとも)公のお貞の方であるというのは、出世の著るしいものであろう...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...明治十一年まで開港場以外の内地通用を禁じられていたものだが...
服部之総 「明治の五十銭銀貨」
...開港場に貿易ありと雖ども...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...開港場に奔走する商人も...
山路愛山 「明治文学史」
...ぼくら父母たちの上には開港場らしい榮枯盛衰が烈しかつたらうし...
吉川英治 「折々の記」
...享楽の開港場の街を押し流してあるくハンケチ工場の女工たちである...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...この開港場へ潜(もぐ)りこんで...
吉川英治 「旗岡巡査」
...開港場の黄金時代に乗って...
吉川英治 「旗岡巡査」
...開港場成金を夢みてか...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...当時のまだ開港場気質(かたぎ)を多分にもっていた海岸通りや仲通りの業界仲間では反対に「おもしろい人物だ」とか「豪快な人だ」とか...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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