...六尺の開戸(ひらきど)あり...
泉鏡花 「活人形」
...廊下の終る処に開戸あり...
泉鏡花 「活人形」
...急いで好子の部屋の開戸を開けると...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...入り口といってはきわめて低い狭い開戸(ひらき)がついていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いずれも三尺あるかなしかの開戸(ひらきど)の傍に...
永井荷風 「寺じまの記」
...勧められるがまま開戸(ひらきど)の中に這入(はい)って見た...
永井荷風 「寺じまの記」
...長火鉢や箪笥(たんす)や縁起棚(えんぎだな)などのある八畳から手水場(ちょうずば)の開戸(ひらきど)まで見通される台処で...
永井荷風 「雪解」
...又窓の外の開戸は逃げた奴がはずみで締まるやうに撥ね返して置いたかも知れぬ...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...関東各県の実例を見ると、当初の慣行の多くは埋没し去って、ただそこがかつて垣内の地であったことを示すに過ぎず、従って耳で記憶せられていたカイトの地名には、垣外、開戸、替戸、街道など、さまざまの文字が宛てられ、また海渡とも海道とも書いている例も少々ではない...
柳田國男 「水海道古称」
...中(なか)の間(ま)に通う三尺間(じゃくま)を仕切っている重たい杉の開戸(ひらきど)を...
夢野久作 「巡査辞職」
便利!手書き漢字入力検索