...あの長閑(のどか)な雰囲気(ふんいき)は...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...山寺の古文書(こもんじょ)も無く長閑(のどか)なり昭和七年四月十六日 蜻蛉会...
高浜虚子 「五百句」
...殿様や若旦那の長閑(のどか)な顔が曇らぬように...
谷崎潤一郎 「刺青」
...とても長閑である...
種田山頭火 「道中記」
...終日室内には瓦斯燈(ガスとう)を點ずる暗い日の續くのに自分はこの長閑(のどか)な日本の冬の日影を見ると...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...長閑(のど)かに履物(はきもの)の音を響かして行った...
夏目漱石 「行人」
...往来に落ちたばら銭(せん)を探(さが)して歩くような長閑(のどか)な気分で...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...あまり長閑(のどか)な心持になれようはずがなかった...
夏目漱石 「道草」
...左手の窓の擦硝子(すりガラス)には自然の豐熟を唄ふやうな長閑(のどか)な日光が輝いてゐた...
南部修太郎 「猫又先生」
...乞食の暮しの長閑(のどか)さはこの通り...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...飛脚馬――などと一緒に平次とお六もこの上もない長閑(のどか)な旅を続けたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...加けに梅の花びらが長閑な日和のなかで...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...屋上の星条旗の翻る音がはた/\と聞えるかのやうな長閑な芝生の隅で青年は故国の草葺の屋根からの便りを展いてゐました...
牧野信一 「私の万年筆」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...長坂長閑(ながさかちょうかん)...
吉川英治 「上杉謙信」
...空鞍(からくら)を乗せたまま長坂長閑の陣地内へ...
吉川英治 「上杉謙信」
...春はいつも新九郎の部屋に長閑(のどか)であった...
吉川英治 「剣難女難」
...明智長閑斎(ちょうかんさい)などという身内の者がたくさんいる...
吉川英治 「新書太閤記」
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