...――或長病(ながわづらひ)に苦しんだ女の彼の衣(ころも)にさはつた為に彼の力の脱けるのを感じた...
芥川龍之介 「西方の人」
...長病(ながわづら)ひをした父だつた...
有島武郎 「お末の死」
...たのしみに思ふ長病(ながやまひ)かな...
石川啄木 「悲しき玩具」
...子供が長病いをしているが何かの崇りではあるまいか考えてくれとか...
犬田卯 「錦紗」
...長病(ながわずら)いで寝た切りの...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...長病であつたので...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...長病(ながわずらい)の少年が――火葬場(やきば)の薬(くすり)までもらおうというものが...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...余の如き長病人は死という事を考えだす様な機会にも度々出会い...
正岡子規 「死後」
...長病の人が少し不愉快を感じた時などに起る...
正岡子規 「死後」
...お節が長病いをした時...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...長病に付名代山田玄升差出候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...吉田署長病再発(さいはつ)し歩(あゆ)むに堪(た)へず...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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