...是彼等が長大なる木材を用ゐし事有るを間接(かんせつ)に示すものなり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...憫むべきは斯の如き長大なる物を呑みたる為め頻に落涙しをれり...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...行司とは隔つた莚の上に角力ならば年寄といふ格で坐つて居る六尺もあらうかと思ふ長大な老人が微笑を含んで注視して居る...
長塚節 「撃劍興行」
...肩に長大なヤスを担いでくる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...池辺君は例(いつも)の通りの長大な躯幹(からだ)を東京から運んで来て...
夏目漱石 「三山居士」
...もう一度行って見よう」「そうしようか」二人は長大な原稿に取りかかりました...
野村胡堂 「音波の殺人」
...詳しく書くと長大な一編の小説になりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長大な身體が小窓のところまで伸びると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小さい植込の蔭から長大な一刀...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長大な顎のはしをつまみながら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...夕顔なりの長大な顎を掌でささえ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...銅製の長大な喇叭(ビウレ)...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...真珠貝の養殖場に繁殖し長大なる体は真珠貝を覆い死に至らしむる事があると云われて居る」と書いてある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...若林博士の長大な胴体は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...眼の前の蒼白長大な顔面に全神経を集中していた……ように思う...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あの蒼白長大な若林博士の手中に握り込まれつつ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...白熱光下に現われたその長大な顔面は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「いや、何せい此方のからだが、かくの如く、長大なので、たいがいな馬では痩せおとろえてしまうのです」「なるほど、凡馬では、乗りつぶされてしまうわけか」曹操は急に、侍臣をどこかへ走らせて、一頭の馬を、そこへ曳かせた...
吉川英治 「三国志」
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