...是彼等が長大なる木材を用ゐし事有るを間接(かんせつ)に示すものなり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...女子は必ず長大なる一枚の櫛(くし)をさしたる島田(しまだ)あるひは笄髷(こうがいまげ)に結び...
永井荷風 「江戸芸術論」
...行司とは隔つた莚の上に角力ならば年寄といふ格で坐つて居る六尺もあらうかと思ふ長大な老人が微笑を含んで注視して居る...
長塚節 「撃劍興行」
...池辺君は例(いつも)の通りの長大な躯幹(からだ)を東京から運んで来て...
夏目漱石 「三山居士」
...長大なる箸を専有して...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...長大な受難楽やオラトリオが演奏されることもあった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...小さい植込の陰から長大な一刀...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この長大な顎で、風を切って横行濶歩するのだから、衆人の眼をそば立たせずには置かない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...夕顔なりの長大な顎を掌でささえ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...雷竜(ブロントサウルス)は長大な頸を振りながら...
久生十蘭 「地底獣国」
...それはこの属中で第一等長大な形状をしていて著しいから...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...長大な顔を一層長くして「ゴホンゴホン」と咳(せき)をしつつ「どうぞあちらへ」という風に扉の方へ両手を動かした...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...湯槽(ゆぶね)の中で趾(あしゆび)を動かしてみる位にまで長大な姿になっている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...長大なフロック姿を音もなく運んで這入って来まして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...海側の終端は長大な氷に閉ざされた岸辺となって...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...また長大な橋が湿地の上を渡っていたが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...長大なペルーの諸都市は緊密に結びつけられていたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...北はキトーより南はチリーに至る長大な領土は...
和辻哲郎 「鎖国」
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