...長大な体に汚い服装をして顔も煤(すす)け色をして...
高浜虚子 「子規居士と余」
...かれはその前に驚くべき長大なる自己の影を見た...
田山花袋 「一兵卒」
...(第五回參照)コロボックルにして長大なる木材を用ゐたりとせんか...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...憫むべきは斯の如き長大なる物を呑みたる為め頻に落涙しをれり...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...行司とは隔つた莚の上に角力ならば年寄といふ格で坐つて居る六尺もあらうかと思ふ長大な老人が微笑を含んで注視して居る...
長塚節 「撃劍興行」
...其あとへ跟いて行くとすぐに長大な木橋がある...
長塚節 「彌彦山」
...肩に長大なヤスを担いでくる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...長大なる箸を専有して...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「大地の歌」は李太白(りたいはく)や王維(おうい)の詩の独訳からヒントを得て作曲した長大な歌曲だ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「グレート・イースタアン」は六八〇フィートの長大な船体をテームズ河に併行させていた...
服部之総 「黒船前後」
...バラの長大な花綱(はなつな)が葉を茂らせている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...獲物を満載した長大な列車が非常汽笛の如くけたゝましい笛を鳴らし...
牧野信一 「村のストア派」
...それはこの属中で第一等長大な形状をしていて著しいから...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...歌に在る十寸穂(マスホ)ノススキは花穂の長大なものをいい...
牧野富太郎 「植物記」
...やがてその長大な顔に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...長大な地質学的年代に渉る世界環境の変遷を驚くほど生き生きと描いていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...海側の終端は長大な氷に閉ざされた岸辺となって...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...また長大な橋が湿地の上を渡っていたが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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