...西南より東へかけて、長堤を築き、荒、利根二水を溢らしたる也...
大町桂月 「石田堤」
...啻に東京第一の櫻の長堤たるのみならず...
大町桂月 「春の郊外」
...寂莫(じゃくばく)たる長堤を辛(ようや)く城内まで漕(こぎ)つけ...
関根黙庵 「枯尾花」
...長堤(ちょうてい)を築いた様に川と共に南東走する低い連山の中の唯有る小山を攀(よ)じて百草園に来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...西北に連る長堤を行くこと二里あまり...
永井荷風 「放水路」
...長堤蜿蜒...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...シカシテ風雨一過香雲地ニ委(ゆだ)ヌレバ十里ノ長堤寂トシテ人ナキナリ...
永井荷風 「向嶋」
...春の日に長堤を歩むような気分に...
中里介山 「大菩薩峠」
...長堤の長きに任せて...
中里介山 「大菩薩峠」
...二十六二人が長堤を閑々(かんかん)と歩いていた時...
中里介山 「大菩薩峠」
......
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...蒲公英(たんぽぽ)の咲く長堤を逍遥(しょうよう)するのは...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...「熊谷長堤行且休...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其さまは又猶萬里の長堤のごとし...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...数十里の長堤に防がれておるが...
吉川英治 「三国志」
...そして、長堤一里の間、五十間おきには、番小屋があり、赤々とかがりを焚(た)いていたので、たちまち番兵が駈けつけ、格闘(かくとう)のすえ、一名は捕えられ、一名はついに逃げてしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...長堤(ちょうてい)を築かせて...
吉川英治 「新書太閤記」
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