...長命寺 (ちょうめいじ) - temple with the wish for longevity...
...兎(と)に角(かく)伯母(をば)だけは長命寺(ちやうめいじ)の桜餅を一籠(ひとかご)膝(ひざ)にしてゐた...
芥川龍之介 「本所両国」
...兎に角伯母だけは長命寺の桜餅を一籠膝にしていた...
芥川龍之介 「本所両国」
...それから長命寺の桜餅は――勿論今でも昔のように評判の善いことは確かである...
芥川龍之介 「本所両国」
...苞に入つた入金の業平蜆はとうになくなつたが、まだ言問團子や、長命寺の櫻もち、地藏坂の草だんごは、それぞれ名代の看板を掲げてゐる...
心猿 「桜もち」
...そこには古い長命寺の寺があるので...
近松秋江 「湖光島影」
...中略三囲の鳥居前より牛(うし)ノ御前(ごぜん)長命寺の辺までいと盛りに白鬚(しらひげ)梅若(うめわか)の辺まで咲きに咲きたり...
永井荷風 「向嶋」
...須崎村の植木師宇田川総兵衛なる者が独力で百五十株ほどを長命寺の堤上に植つけた...
永井荷風 「向嶋」
...長命寺の門前にある掛茶屋のおかみさんが軒下の床几に置いた煙草盆などを片づけてゐるのである...
永井荷風 「雪の日」
...「長命寺境内に叔母が居ると言ったのも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長命寺境内と申したのは遠方へ行くのはお許しがむずかしいと思ったからでございましょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長命寺境内に叔母が居るから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長命寺境内と申したのは遠方へ行くのはお許(ゆるし)がむづかしいと思つたからで御座いませう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いよいよヤル長命寺ギワ総監さまさながら脳膜炎の子供の手紙のようだが...
久生十蘭 「魔都」
...向島の長命寺の附近で...
久生十蘭 「魔都」
...――向島の長命寺の近くへいったときのことだが...
山本周五郎 「桑の木物語」
...長命寺の下に当るひとところだけ水が岸まで深く...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...長命寺というお寺のそばよ」おみやはうきうきしたようすで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...牛の御前の社から長命寺へゆく途中で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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