...長上――目上のしかもたゞ自分より年が上だとか親だとか云ふことを楯にして自分の都合のためばかりに僅かばかりの経験とか何とかを無理な理屈にこぢつけて理不尽に服従させてもいゝと云ふやうな理屈があるでせうか...
伊藤野枝 「従妹に」
...長上を尊敬することをしらない...
伊藤野枝 「嘘言と云ふことに就いての追想」
...今まで長上着(フロック)の裾(すそ)の埃(ほこり)をはらっていた鞭(むち)を...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...その長上衣の上に国民兵の皮帯と弾薬盒とをつけていたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」鍛冶屋が大急ぎで草いろの長上衣(ジュパーン)を身につけた時...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...また中には紺の長上衣(スヰートカ)が覗いてゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...哥薩克風の長上衣をきた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...祖父は長上衣(スヰートカ)を著て...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...そこには例の白い長上衣(スヰートカ)を着た...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ところどころに補布(つぎ)の当つた青い長上衣(スヰートカ)を著た...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...あの赤い長上衣(スヰートカ)がとびだすに違(ちげ)えねえだよ!」「その赤い長上衣(スヰートカ)つてえなあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ちやんとした長上衣(スヰートカ)になるでねえか! そこで今度は十字を切つて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...あの白い長上衣(スヰートカ)がとてもよく似あふわ! 帯がもう少し派手だつたら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...木村摂津守艦長木村摂津守(きむらせっつのかみ)と云(い)う人は軍艦奉行の職を奉じて海軍の長上官であるから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...馬廻(うままわり)以上は長上下(なががみしも)...
森鴎外 「阿部一族」
...長上の御都合以外に権利なるものはないと言っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...世故にたけ又親切な長上に...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...長上(ちょうじょう)に対する礼儀のみからではなかった...
吉川英治 「三国志」
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