...長たらしい名前の旗を出し...
海野十三 「爆薬の花籠」
...それらを寄せ集めて愛国勤皇社会民衆主義と長たらしい名前を造りあげた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...長たらしいエリザベス朝一流の謎文書の羅列)とか...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...長たらしい退屈なものだと思つた...
田山録弥 「小説新論」
...長たらしい茎へ無器用にヒッつけたような薄きたない円葉をうるさく振りたてて――どうも虫が好かぬ...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...今や飽き飽きするような長たらしい旅程が私の前に横わっているんだよ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...科学者は落ち着いて自然を見もしないで長たらしい数式を並べ...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...「随分長たらしいお談義だったじゃないか...
徳田秋声 「縮図」
...などというような長たらしい話は...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...歴史なるものは長たらしいむだ口に過ぎない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わたくしは入って見てもいいと思いながら講演が長たらしいのに閉口して...
永井荷風 「裸体談義」
...びっしりと細(こまか)い字で書き埋められた長たらしい手紙を...
火野葦平 「花と龍」
...また二人は夫々まことに風の変つた個人主義者であるのだ――といふ意味のことを久良は長たらしい方言で説明した...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...それにしても何うして斯んなに長たらしい酒の試験などを行ふのかと私でさへも疑ふのであつたが...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...――などと云つてゐる中にいつの間にか長たらしい文句を書いてゐるやうになる...
牧野信一 「〔同腹異腹〕」
...わたしだってこんなに長たらしい記録なんかはしなかったろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この長たらしい馬鹿囃子――無味単調な茶番神楽を如何に踊ったらいいでしょうか...
夢野久作 「鼻の表現」
...こんな長たらしい意見手紙を書き...
吉川英治 「宮本武蔵」
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