...その言うところはただ書物の上の穿鑿(せんさく)にとどまり...
大隈重信 「我輩の智識吸収法」
...性の善悪について立入った穿鑿をしなかったから爾来三千年中国でも諸説紛々いまだに帰着するところがない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...鋸(のこぎり)や鑿(のみ)などをもって木片を切ったり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...後はまた出来るからとまず鑿打(のみう)ちに掛かり四...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...彼の内部を穿鑿(せんさく)していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...安井道頓の運河開鑿等...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...それを強(し)いて穿鑿(せんさく)する必要はありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...「大鑿(おほのみ)が一梃見えませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鑿(のみ)か何んかでコジ開けたに違ひないと言ひました」お鶴がさう言ふ迄もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...掘鑿は急がれているのだ...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...あんまり穿鑿(せんさく)するのは罪じゃありませんか...
平林初之輔 「祭の夜」
...」と穿鑿(せんさく)するやうに私の眼の裡を見つめてロチスター氏が云つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...先刻修理せしばかりなる山の倉庫を鑿(のみ)をもてうち破りつつあり...
本庄陸男 「石狩川」
...「鑿が見えない...
室生犀星 「香爐を盗む」
...好んであの固い花崗岩(かこうがん)に深く鑿(のみ)をあてて...
柳宗悦 「民藝四十年」
...開鑿者(かいさくしゃ)の名とおぼしく...
吉川英治 「江戸三国志」
...手の鑿(のみ)も不作法も忘れて見入られ申しまいたのじゃ...
吉川英治 「私本太平記」
...鑿(のみ)が火花を出す暑い音...
吉川英治 「宮本武蔵」
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