...その成績を塾の壁にかかげて互(たがい)の研鑽(けんさん)の料にするのである...
高浜虚子 「俳句への道」
...あかりを付けて仙吉に会わせて上げようね」ピシッと鑽火(きりび)を打つように火花が散って...
谷崎潤一郎 「少年」
...先生は講習においてキルヒホツフのスペクトル分析發表當時の論文を讀ませたが 先生も大いに研鑽していたのである...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...更(さら)に二千三百年にして偶然(ぐうぜん)発掘(はっくつ)される運命をもつものであるが)に通って万巻の書に目をさらしつつ研鑽(けんさん)に耽(ふけ)った...
中島敦 「文字禍」
...鑽開台(さんかいだい)が必要である...
中谷宇吉郎 「島津斉彬公」
...一代の研鑽を傾け尽して編んだ伝書に...
野村胡堂 「江戸の火術」
...すなわち身心が学問に役立つ間は日夜孜々(しし)としてその研鑽を続けねばならない義務と責任とがある...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...しかし一面早くも研鑽心を忘れた先生を弔する事にも敢て臆病では無いのだ...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...全力を竭して古書の研鑽に従事した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...研鑽はここに停止してしまうからである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...以前は多量のホクチを媒(なかだち)にして火を鑽って是を焚付けへ吹付けたものらしく...
柳田国男 「木綿以前の事」
...必死の丹精と同様……もしくはそれ以上の精彩を凝らして斯道の研鑽に努力した事が察しられる...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...現在の能を完成するために費した底知れぬ苦心研鑽の努力は...
夢野久作 「能とは何か」
...天真神道流の研鑽(けんさん)に身をゆだね...
吉川英治 「剣の四君子」
...年来研鑽(けんさん)してきた兵学も...
吉川英治 「新書太閤記」
...研鑽(けんさん)が浅いのか...
吉川英治 「親鸞」
...彼の生涯にわたって研鑽してきた兵法二天一流の事――つまりその集大成を系列して...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...研鑽(けんさん)の深いものがあり...
吉川英治 「茶漬三略」
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