...この頃に孜孜(しし)として研鑽を重ねたひとが後に名をなしたのです...
上村松園 「明治懐顧」
...紅葉が元禄復興を唱えたのは研鑽(けんさん)の歩を進めた数年後であって勃興当初はやはり化政度の復現であったのだ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...その成績を塾の壁にかかげて互(たがい)の研鑽(けんさん)の料にするのである...
高浜虚子 「俳句への道」
...あかりを付けて仙吉に会わせて上げようね」ピシッと鑽火(きりび)を打つように火花が散って...
谷崎潤一郎 「少年」
...象山の燧石(ひうちいし)と相鑽(う)つ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...他人の手に成った螺鑽(おおぎり)の穴を辿って角材に鑿を入れることがもの足りなかった...
豊島与志雄 「少年の死」
...彼はともすると小父さんの螺鑽をいじってみたくなった...
豊島与志雄 「少年の死」
...人間身体(からだ)の組織も七年ごとに変るといへば作者小成に安んぜず平素研鑽(けんさん)怠ることなくんば人に言はるるより先に自分から不満足を感じ出し...
永井荷風 「小説作法」
...またいかに特殊・異常な現象についても初めから研鑽を要さずに見出されてしまうものなのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...研鑽の余地を留めて置いた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...必死の丹精と同様……もしくはそれ以上の精彩を凝らして斯道の研鑽に努力した事が察しられる...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...昔から人類の中(うち)には随分この鼻の表現という問題に就いて苦心研鑽を重ねた人が多いのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...禅の研鑽(けんさん)など...
吉川英治 「私本太平記」
...呉用とともにその研鑽(けんさん)に耽(ふけ)っていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼の生涯にわたって研鑽してきた兵法二天一流の事――つまりその集大成を系列して...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...鑽仰(さんぎょう)していた...
吉川英治 「平の将門」
...鑽仰(さんぎょう)の所作(しょさ)をよろしく演じて...
吉川英治 「平の将門」
...研鑽(けんさん)の深いものがあり...
吉川英治 「茶漬三略」
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