...自分は鐚一文だつて彼等の世話にならうなどとは思つてゐない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...宿銭(とまり)は鐚(びた)でお定(さだま)り...
泉鏡花 「浮舟」
...そんな折にも鐚銭(びたせん)一つ持合さないのが何よりの自慢らしい...
薄田泣菫 「茶話」
...鐚(びた)一文でも欠けるならたとい自分は餓死するとも雇われない」というから...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...鐚一文(びたいちもん)だってやりはせん...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...鐚助夙(つと)に承っておりまするでげす」意外にも神尾は...
中里介山 「大菩薩峠」
...「鐚(びた)!」本名の金助を、神尾は「金」では分に過ぎるからと言って、鐚と呼んでいる...
中里介山 「大菩薩峠」
...鐚助が口に任せてベラベラとまくし立てるのは例の通りで...
中里介山 「大菩薩峠」
...さればこそ、鐚の奴も、命からがらああして逃げては来たが、やっぱり本性は違(たが)わずに、落着くべきところへ落着いたのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「鐚か――一ぱい飲みたいと思っていたところだ」「イケません...
中里介山 「大菩薩峠」
...鐚錢(びたせん)一枚身に着けないのですから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手頃な瓶に鐚錢(びたせん)でも詰めてよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鐚(びた)一文欠けても相成らぬぞ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...伊太郎が百も持つちや居ないだらう」「フーム」「小判は愚(おろ)か鐚錢(びたせん)一枚入つた財布を持つちや居ない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鐚一文の配当も俺あ受けた事あ無えんだ...
三好十郎 「地熱」
...鐚一文(びたいちもん)も入っちゃいませんでしたよ」「あとで泥を吐いたら承知せんぞ」警部の声が大きくなった...
森下雨村 「五階の窓」
...「これ以上は鐚(びた)一文負からねえだ...
山本周五郎 「青べか物語」
...鐚(びた)一文もくれはしない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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