例文・使い方一覧でみる「鐚」の意味


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...寄附事といつたら銭(びたせん)一つでも出し惜みをした...   寄附事といつたら鐚銭一つでも出し惜みをしたの読み方
薄田泣菫 「茶話」

...そんな折にも銭(びたせん)一つ持合さないのが何よりの自慢らしい...   そんな折にも鐚銭一つ持合さないのが何よりの自慢らしいの読み方
薄田泣菫 「茶話」

...助(びたすけ)と改名しては...   鐚助と改名してはの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...のだいこのような助(びたすけ)(本名金助)という男で...   のだいこのような鐚助という男での読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...「公、貴様の能書と講釈ばかりを、いい気になって聴いているおれではない――おれにはおれで野心があるのだ、いいか、今日はひとつ、いやが応でもそれを切出すから、貴様ひとつ手配をしてみろよ」「もとより、殿の御馬前に討死を覚悟の助めにござります」「ほかではない、今時はラシャメンが流行(はや)る、なるほど、貴様の言う通り、ラシャメンで国を富ます方法もあるかも知れない、そんなことがいいの悪いのと、貴様を相手に討論するおれではない、ラシャメンをするような腐れ女に、金を出したい毛唐は出せ、ラシャメンになってまで金が欲しい女はなれ、おりゃ、かれこれと子(し)のたまわくは言わねえ――だが、毛唐めが日本の女を弄(もてあそ)んでみたいのも人情というやつなら、日本の男も毛唐の女をおもちゃにしてみてえというのも人情だろう――おれは万事、むしゃくしゃする胸の中を、相身互いとして納めてみたいんだ...   「鐚公、貴様の能書と講釈ばかりを、いい気になって聴いているおれではない――おれにはおれで野心があるのだ、いいか、今日はひとつ、いやが応でもそれを切出すから、貴様ひとつ手配をしてみろよ」「もとより、殿の御馬前に討死を覚悟の鐚助めにござります」「ほかではない、今時はラシャメンが流行る、なるほど、貴様の言う通り、ラシャメンで国を富ます方法もあるかも知れない、そんなことがいいの悪いのと、貴様を相手に討論するおれではない、ラシャメンをするような腐れ女に、金を出したい毛唐は出せ、ラシャメンになってまで金が欲しい女はなれ、おりゃ、かれこれと子のたまわくは言わねえ――だが、毛唐めが日本の女を弄んでみたいのも人情というやつなら、日本の男も毛唐の女をおもちゃにしてみてえというのも人情だろう――おれは万事、むしゃくしゃする胸の中を、相身互いとして納めてみたいんだの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...が後ろへひっくり返ると共に...   鐚が後ろへひっくり返ると共にの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...例の(びた)であります...   例の鐚でありますの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...あなた、三一旦那は定家卿(ていかきょう)でも、飛鳥井大納言(あすかいだいなごん)でもございません、そう、殿様のように頭からケシ飛ばしてしまっては、風流というものが成り立ちません、第一、初心のはげみになりませんから、何とか一つ、そこは花を持たせていただきてえもんでござんして」「黙れ黙れ! 言語道断の代物だ――笑って済むだけならまだいいが、見て嘔吐(へど)が出る、ことに、第五句のところ……」「そこでげす!」「そこが、どうした」「がそこを賞(ほ)めやしたところが、ことごとくお大尽のお気にかないました」「馬鹿野郎!」「これは重ね重ねお手厳しい、そういちいち、馬鹿の、はっつけのと、あくたいずくめにおっしゃっては、風流が泣くではございませんか、第一殿様の御人体(ごにんてい)にかかわります、お静かにおっしゃっていただきてえ」「その第五句の南面という言葉がはなはだ穏かでない、町人風情のかりそめにも用うべからざる語だ」「へえそんなたいそうな文句を引張り出したんでげすか」「南面というのは天子に限るのだ、この文句で見ると、三一旦那なるものは、何か蒸気船に乗って南の方へでも出て行く門出のつもりで、こいつを唸(うな)り出したものだろうが、南面して行くとは、フザケた言い方だ、勿体ないホザき方だ――ただ笑うだけでは済まされない、不敬な奴だ!」「へえ――大変なことになりましたな」「これ、ここへ出ろ、、おれはこう見えても――物の分際ということにはやかましい、痩(や)せても枯れても神尾主膳は神尾主膳だ、助――三一風情がドコへ行こうと、こっちは知ったことではないが、南面して行くとホザいたその僭越が憎い! おれは忠義道徳を看板にするのは嫌いだが、身知らずの成上り者めには癇癪が破裂する、よこせ!」と言って神尾主膳は、の油断している手から大事の短冊をもぎ取って、寸々(ずたずた)に引裂いて火鉢の中へくべてしまい、「あっ!」と驚いて、我知らず火鉢の中をのぞき込むの横っ面を、イヤというほど、「ピシャリ」「あっ!」助、みるみる腫(は)れ上る頬っぺたを押えて、横っ飛びに飛んで玄関から走り出しました...   あなた、三一旦那は定家卿でも、飛鳥井大納言でもございません、そう、殿様のように頭からケシ飛ばしてしまっては、風流というものが成り立ちません、第一、初心のはげみになりませんから、何とか一つ、そこは花を持たせていただきてえもんでござんして」「黙れ黙れ! 言語道断の代物だ――笑って済むだけならまだいいが、見て嘔吐が出る、ことに、第五句のところ……」「そこでげす!」「そこが、どうした」「鐚がそこを賞めやしたところが、ことごとくお大尽のお気にかないました」「馬鹿野郎!」「これは重ね重ねお手厳しい、そういちいち、馬鹿の、はっつけのと、あくたいずくめにおっしゃっては、風流が泣くではございませんか、第一殿様の御人体にかかわります、お静かにおっしゃっていただきてえ」「その第五句の南面という言葉がはなはだ穏かでない、町人風情のかりそめにも用うべからざる語だ」「へえそんなたいそうな文句を引張り出したんでげすか」「南面というのは天子に限るのだ、この文句で見ると、三一旦那なるものは、何か蒸気船に乗って南の方へでも出て行く門出のつもりで、こいつを唸り出したものだろうが、南面して行くとは、フザケた言い方だ、勿体ないホザき方だ――ただ笑うだけでは済まされない、不敬な奴だ!」「へえ――大変なことになりましたな」「これ、ここへ出ろ、鐚、おれはこう見えても――物の分際ということにはやかましい、痩せても枯れても神尾主膳は神尾主膳だ、鐚は鐚助――三一風情がドコへ行こうと、こっちは知ったことではないが、南面して行くとホザいたその僭越が憎い! おれは忠義道徳を看板にするのは嫌いだが、身知らずの成上り者めには癇癪が破裂する、よこせ!」と言って神尾主膳は、鐚の油断している手から大事の短冊をもぎ取って、寸々に引裂いて火鉢の中へくべてしまい、「あっ!」と驚いて、我知らず火鉢の中をのぞき込む鐚の横っ面を、イヤというほど、「ピシャリ」「あっ!」鐚助、みるみる腫れ上る頬っぺたを押えて、横っ飛びに飛んで玄関から走り出しましたの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...こいつはも買えねえよ...   こいつは鐚も買えねえよの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...珠玉を銭(びたせん)に代える如きものであるが...   珠玉を鐚銭に代える如きものであるがの読み方
野村胡堂 「楽聖物語」

...何しろ青銭や銭を...   何しろ青銭や鐚銭をの読み方
野村胡堂 「銭形平次捕物控」

...(びた)一文(もん)缺(か)けても相成らぬぞ...   鐚一文缺けても相成らぬぞの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...錢(びたせん)一枚も出ては來なかつたのです...   鐚錢一枚も出ては來なかつたのですの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...自分のものは一文持つちや居ません...   自分のものは鐚一文持つちや居ませんの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...こいつは(びた)一文出す氣づけえはねえが...   こいつは鐚一文出す氣づけえはねえがの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...(びた)錢一つ入つては居りません...   鐚錢一つ入つては居りませんの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...(びた)一文も出さねえわからずやもありゃあ...   鐚一文も出さねえわからずやもありゃあの読み方
水上滝太郎 「遺産」

...(びた)一文もくれはしない...   鐚一文もくれはしないの読み方
吉川英治 「新・水滸伝」

「鐚」の読みかた

「鐚」の書き方・書き順

いろんなフォントで「鐚」


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